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変化するアーバンスポーツの立ち位置 横浜で開催された無料イベントで見えた可能性

 フランスを発祥とするアクロバティックなスポーツ、パルクール【写真:荒川祐史】
フランスを発祥とするアクロバティックなスポーツ、パルクール【写真:荒川祐史】

エンターテイメント性の高い6競技に幅広い層が釘付け

 平らなステージの上でBMXを上下左右に回転させたり、バランスをとって静止したりしながら技を組み立てるBMXフラットランド、2本の縄跳びの間を跳びながら様々な技を繰り広げるダブルダッチ、会場に設置された障害物を利用しながらトリックを披露するパルクール、究極の鬼ごっことも言えるキッズチェイスタグ。五輪競技のスケートボードとブレイキンも合わせ、今回開催された6競技に共通するのはエンターテインメント性の高さだ。


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 6競技の多くがストリートカルチャーを背景に生まれたもので、ヒップホップやダンスミュージックなど音楽や対決を盛り上げるMC・DJの存在も欠かせない要素。テンポ良いリズムに合わせて飛び出す超人的でアクロバティックな動きや、流れるように次々と繰り出される技の美しさは、初めて競技を見る人にもその凄さが伝わりやすい。

 今回会場となった赤レンガパークは横浜屈指の観光スポット。無料イベントということもあり、両日とも小さな子どもを連れた家族、デートで訪れたカップル、横浜ベイエリアを撮影しに来た年配のカメラ愛好者、犬の散歩で通りかかった地元住民など、様々な層の人々が足を止め、初めて目にするアーバンスポーツに釘付けとなり、大きな拍手を送っていた。近くの芝生エリアでは、刺激を受けたのか、側転などに挑戦する子どもの姿もあった。

 これまでストリートカルチャーと繋がりの深いアーバンスポーツは型破りな印象が強く、社会一般では受け入れられづらい壁のようなものがあった。だが、スケートボードやBMXフリースタイルが東京五輪で大いに盛り上がり、対戦相手であっても素直に称えるカルチャーが、個性を大事にしようという社会の流れと合致。不良のスポーツから、多様性のスポーツへと立ち位置を変化させつつある。

 社会に受け入れられるようになったとはいえ、個々のスポーツが単体でできることには限りがある。今回、過渡期にある6競技が力を合わせ、アーバンスポーツ界としてイベントを開催。無料だったとは言え、約5万人の来場者を惹きつけ、その魅力を伝えることができたという事実は、今後の発展に向けて大きな可能性を示したと言えそうだ。これからアーバンスポーツ界がどんな展開を見せるか、注目しておいても損はないだろう。

(THE ANSWER編集部)




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