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早慶の体育会はなぜエリートが生まれやすい? 野球部出身の両校OBが考えるその理由

慶応から慶大で世代別日本代表など、輝かしい実績を持つ谷田成吾【写真:本人提供】
慶応から慶大で世代別日本代表など、輝かしい実績を持つ谷田成吾【写真:本人提供】

エリートのイメージが強い「早慶の体育会」の空気感は?

――2人は高校、大学と7年間、早慶の道へ。特に大学はエリート感のイメージが強い「早慶の体育会」。実際、どんな空気感か。

谷田「慶応は後輩思いの人が圧倒的に多い。体育会に限らないけど、後輩がいたら助けてやろうという人と出会う確率が高い。特に在籍期間が長いほど、高校より中学、中学より小学校からいる人の方が『お前、慶応なのか』と助けてくれる人が多かった。簡単に根付くものじゃないけど、文化としてそれが受け継がれているのが素晴らしいなと思う」

内田「それはあるね、早稲田も一緒。やっぱり、早実OBの方が強く感じるけど、今でも面倒見てもらっている人は多い。いつまで立っても後輩なんだよね、きっと」

――縦のつながりが強い早慶の強みは社会に出ても感じるか。

内田「強いよね。周りが良く思ってない部分はあるかもしれないけど……」

谷田「自分はもともと両親を含め、周りに慶応いなかった。たまたま運良く慶応を知ったけど、慶応、早稲田だからすべてがいいといこのはないと思う。後輩思いの人は多いことはあるけど、だから人生が決まったみたいなことはない。どうかな?」

内田「自分は就活をやったわけじゃないけど、結局は最初に見られやすいのは学歴。そこはいい大学入ったなと思うけど、自分はそこからもう飛び出したので早稲田という肩書がそこまで影響はない。レールは乗りやすいんじゃないかとは思うけど」

谷田「うちの会社は慶応もあまりいないけど、関係ない。優秀な人は大学に関係なく、優秀だし。引っ掛かるフックにはなるかもしれないけど、その人のことを凄く見せてくれるわけでも、凄くなるわけでもない。結局、大学で何をやったかどうか」

内田「自分は高校も大学も『野球部だから』という目で見られなかった。どうしても野球部は特有のイメージが付きやすいけど、高校時代は“ただ頭が丸いヤツら”みたいな扱いで仲良くしてくれた。だから、今も部活以外でつながった友達から学ぶことは凄く多い。野球部も推薦組はレベルが高いけど、中等部出身や一般入試組は正直あまりうまくない子もいた。

 でも、そういう人たちから学ぶことはたくさんある。勉強とか、何かで頑張ることができる人。自分はそんなに勉強したわけじゃないけど、そういう環境だったから、生きていく知識は自然とついたと思う。地元の伊東で3年間過ごすのと、早実から大学まで早稲田で7年間過ごすのでは全然違う自分ができていると思う。早稲田にいて良かったとは思っているかな」

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