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フィギュア新星・中井亜美、14歳で3A2本成功の衝撃 原点は5歳で見た浅田真央「絶対やりたい」

練習で同世代の選手を意識「自分も跳ばなきゃと…」

 結果、新体操を始めたが、幸いにしてスケートをする機会が訪れるまで、そこまで時間はかからなかった。

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「1年後に近くにリンクができたので、通い始めました」

 もともと「小さい頃から走ったり、ずっと動いていたり、運動するのがすごい好きだったので」と言う。好きな上に身体能力も高かったかもしれない。何よりも成長を促したのは、次の言葉にあるのではないか。

「負けず嫌いなところがあるので、練習でも同じくらいの世代の上手な子たちが自分よりも難しいジャンプを跳んでいると、自分も跳ばなきゃ、跳びたいと思って練習を頑張ります」

 そして言葉の根底には「もっと上手になりたい」という向上心がある。それは中井自身が決断――生まれ育った街を離れることを決め、そこから道を切り拓くことになった原動力でもあった。

(中編へ続く)

■中井 亜美(なかい・あみ)

 2008年4月27日生まれ。新潟県出身。5歳の時、テレビの浅田真央の演技を観て憧れたのをきっかけとして新潟市内でフィギュアスケートを始める。中学生になるのを機に千葉県船橋市の「MFフィギュアスケートアカデミー」へ。2022-2023シーズン、ジュニアグランプリファイナルに進出し4位になると、世界ジュニア選手権で銅メダルを獲得。全日本選手権ではフリーで2本のトリプルアクセルを成功させ4位に。2023年1月、TOKIOインカラミと所属契約を結ぶ。

(松原 孝臣 / Takaomi Matsubara)

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松原 孝臣

1967年生まれ。早稲田大学を卒業後、出版社勤務を経てフリーライターに。その後スポーツ総合誌「Number」の編集に10年携わり、再びフリーとなってノンフィクションなど幅広い分野で執筆している。スポーツでは主に五輪競技を中心に追い、夏季は2004年アテネ大会以降、冬季は2002年ソルトレークシティ大会から現地で取材。著書に『高齢者は社会資源だ』(ハリウコミュニケーションズ)、『フライングガールズ―高梨沙羅と女子ジャンプの挑戦―』(文藝春秋)、『メダリストに学ぶ前人未到の結果を出す力』(クロスメディア・パブリッシング)などがある。

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