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府中で1年間威張れるか ラグビー元日本代表・廣瀬俊朗が力説、ダービーの重みと友情

経験豊富なブラックアダーHCは「雰囲気作りが上手い」

 期待感が高まるチームの進化を支えるのがトッド・ブラックアダー・ヘッドコーチ(HC)だ。ニュージーランド・カンタベリー州代表、そして同州代表を母体としたクルセイダーズで、統率力抜群のリーダーとしてチームをスーパーラグビー最強軍団へと導いた。現役引退後はクルセイダーズ、バース(イングランド)ら世界の強豪クラブでHCを務め、府中にやってきて3シーズン目でBL東京を4強が狙えるチームへと鍛えてきた。

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大野 「練習前のミーティングからブラックアダーHCがいい雰囲気を作ってくれている。最初から真面目な話から入るんじゃなくて、最初は冗談を言って選手を和ませたりね。試合に負けた後の週の最初のミーティングなんて、みんな暗い気持ちで来るけど、そこで負けはしたけれど、しっかり活躍した選手を称えたり、ちょっと面白い映像を見せたりして入る。ブラックアダーの場の作り方が上手いと思う」

廣瀬 「言うことなしだね。見た目も格好いいし。あんな雰囲気を持ってて、そんな演出までしてくれたらね」

大野 「3シーズン、苦しい時もあったけれど、それに応えたいという選手たちの思いがあって、やっとそれが実を結んできたかなと感じます」

廣瀬 「ようやくですもんね。プレーオフに絡めて、やっていけるという眺めができてきたのは。そういう緊張感ができると、すごくいい経験になっていくんじゃないかな。今年もね、もしかしたら優勝もあるかもしれないし、来年以降に、すごく繋がっていくんじゃないかと思います。あと若い選手もたくさん試合に出ている。僕らも勇気をもらえるというか、ベテラン選手も頑張っているけれど、若い血がどんどんチームを良くしているのは、すごい将来楽しみ」

 期待感を高めながら迎える府中ダービー。昨季までのトップリーグでの過去5シーズンの成績は、4戦してBL東京の1勝3敗。今季も昨年12月のプレシーズンマッチこそ勝利したが、1月のリーグ第1節では46-60と後半に逆転され敗れている。

 2人のレジェンドが現役時代のライバルとの戦いを回想しながら、このダービー戦の意義にも思いを巡らせる。

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19、23年と7大会連続で取材。

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