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アフリカに渡った元Jリーガーの執筆コラムvol.5「中町公祐、所属チームなくなりました」

復帰目前に「今から来てくれないか?」と電話、告げられたことは…

 1月の終わり、チームの公式戦を土曜に観戦し、その際チームドクターと話し、次の月曜からいよいよ復帰しようと話し合った翌日、ゼスコのチーム関係者から「今から来てくれないか?」との電話がありました。たまたま家にいたので、すぐにゼスコの会社の施設に行くと、チーム関係者であるお偉いさんがズラリ。

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「契約をこのタイミングで解除する方向で考えているんだけど、受けてくれないか? チームはあなたの給料を払うことができない」

 ここで一つ確認しておきたいことは、私はチームに2年契約を結び、加入しました。ということは2年間は自分の権利として保有しているわけですね。チームは2年間分の給料を払う義務があります。契約社会においては当然のことと思いますが……。

 まあ、自分の中では何もなく呼ばれることはないと予測してたので、良くてレンタル移籍の打診があるかなと思っていましたが、少し悪い方向に出ましたね(笑)

 加えて、チームとしては半年分の給料を3か月で払うから、この条件で呑んでくれないかと。私もプロサッカー選手として十数年やっていますし、そのほとんどをエージェントと呼ばれる代理人をつけないで自ら交渉してきたので、そこまで焦りもなく。

「そちらの言い分は理解した。とりあえずチームが払わなくてはならない契約金の残りと、他のお金を全てそちらが払ったら交渉のテーブルに着きましょう」

 とだけ言い、部屋から出てきました。

 ヨーロッパでも選手の残り契約年数が残っていながら選手に見切りをつけ、戦力外になることというのは容易に起こり得ることです。選手自ら自分の立場に不満を抱き、チームを離れるのか、はたまた試合に出場できる登録外になってもチーム練習に参加して、次の移籍のウインドーが開くまで待つのか。

 自分の中では怪我して復帰するタイミングでもあったので、チームと交渉しながら考えて行こうかなと思ったのですが……。

 翌日の練習日。まずは練習前に監督からのコメントというのはどのチームも一緒だと思いますが、監督が言いました。

「ここから試合が続くし、怪我人も増えてきているので、体のケアをしっかりすること。そしてもう一つ、チームから離れる選手がいる。今日来てない2人とコウスケ・ナカマチだ」

 ちょっと待ってくれよと(笑)前日に言われたばかりだし、それに納得してサインもしてないし。一方的にチームにいられない状況を作られてしまったわけですよね。先述したように、自分としては復帰するタイミングでもあったので、練習しながら……と思っていたので、これには驚きました。

 思わず、その円陣が解かれた後、監督に「今日の練習参加していいか?」って聞きに行きましたからね。監督は「sure」って言いましたけど。「なんのsureだよ」と思いながら(笑)

 結果としては、そんな状況で紅白戦などに使ってもらえる状況には到底ならず、練習場に行っても無駄だなと思い、チームの練習に参加せず、自主トレすることにしました。そして現在、全くチームとの話し合いは進んでおりません。

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中町 公祐

1985年9月1日、埼玉県生まれ。高崎高(群馬)を経て湘南に入団。同時に慶大に入学し、08年から2シーズンは大学でプレー。10年に福岡に加入し、12年に横浜Mに移籍。13年は天皇杯優勝に貢献し、同年のJリーグ優秀選手賞を受賞。翌年から選手会長に就任した。19年1月からザンビアのZESCOユナイテッドFCに移籍。同国ではサッカーと医療でアフリカ地域支援するNPO法人「Pass on」(https://pass-on8.net/)の代表理事を務め、幅広い活動を行っている。174センチ、74キロ。Jリーグ通算341試合出場、35得点。

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