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桐蔭学園が「負け続けてきた」東福岡と激突 高校No.1司令塔が目指すのは初の単独V

ベスト4が出揃った全国高校ラグビー大会。

圧倒的な存在感を見せる桐蔭学園SO伊藤主将【写真:出村謙知】
圧倒的な存在感を見せる桐蔭学園SO伊藤主将【写真:出村謙知】

準決勝プレビュー、“桐蔭対決”制した桐蔭学園は「負け続けてきた」東福岡と

 ベスト4が出揃った全国高校ラグビー大会。

 3日に行われた準々決勝、そして5日に予定される準決勝と、史上99回目の高校日本一という頂点が見え始めたラストバトルズで目立つのは“リベンジ”に燃えるチームと個人の躍動ぶりだ。

「3度目の正直」

 5年連続となる全国ベスト4を決めた後、桐蔭学園(神奈川)のSO伊藤大祐主将が開口一番、報道陣に対して語ったのがそんな古めかしいフレーズだった。

 準々決勝で対戦したのは大阪桐蔭(大阪第1)。史上初の東西桐蔭対決となった昨年度の決勝戦では、“どアウェー感”に苛まれながら24-26で惜敗。2年前は準決勝でも7-12で敗れていた。名前だけではない、本当の意味でこれ以上ない因縁の相手だった。

 新チームとしては春の選抜で全国制覇を成し遂げ、5月のサニックスワールドユース交流大会では大阪桐蔭との直接対決で勝利を収めた。

「自分たちのやってきたことに自信はあった」(同主将)

 それでも、試合前日のミーティングであえて大阪桐蔭をリスペクトするためのプレゼンを下級生が中心になって行うなど、過信はゼロだった。

 年末年始の大阪としては最上とも言えた冬のポカポカ陽気の午後。この日の総来場者数としてはワールドカップの試合時を上回る2万9909人の大観衆が駆けつけた花園ラグビー場の第3試合で際立っていたのが、「大阪桐蔭さんは、自分たちが強くなれた起点になったチーム。自分たちはチャレンジャー。優勝したことがないので。単独では」と、語る伊藤主将自身の“自信のある挑戦者”を体現するかのようなプレーぶりだった。

 立ち上がり、自陣に攻め込まれても「思った以上に体を張ってくれた」というFW陣がキープしてくれたボールを安易にタッチキックに逃げるのではなく、自ら積極的に前に出るボールキャリーでチーム全体に勢いをつけた。

「ゴール前では自分がキャリー(役)になっても、FWがゴロゴロいける。(自分のランによる)ラインブレイクはテーマにしている」

 そんな伊藤主将の前に出る姿勢が試合を決めるビッグプレーとして結実したのが、FW勢が2本のトライを重ねていた桐蔭学園が14-0とリードして迎えた前半27分に飛び出した3本目のトライシーンだった。前半1本返して折り返したい大阪桐蔭が桐蔭学園ゴール前までドライビングモールで攻め込んだがトライは奪えず、桐蔭学園にペナルティキックが与えられる。

 ここで、伊藤主将はクイックタップから自ら仕掛けて、目の前にいた2人の大阪桐蔭ディフェンダーをスピードで置き去りにした後、2度のキック&チェイスで敵陣ゴール前へ。伊藤主将と一緒に自陣深くから約100メートルを走り続けてきた桐蔭BK陣が背走する大阪桐蔭BKに競り勝つかたちでボールを再奪取。最後はWTB西川賢哉が飛び込んで、勝負の流れを完全に決めた。

「今日の伊藤は冴えまくっていた」

 苦杯をなめてきた花園での大阪桐蔭戦という壁を打ち破った準々決勝での頼れるキャプテンのプレーぶりについて、藤原秀之監督はそう絶賛。もっとも、自らも1年生の時から2年連続で花園の芝の上で直接、悔しい思いをさせられてきた大阪桐蔭へのリベンジを果たしても、本人は桐蔭学園初となる単独での全国制覇に向けて、手綱を緩める気配はない。

「そこそこいいラグビーはできたが、反省点はある。特に、ディフェンスのところで(ノット)ロールアウェイがあって、ゴリゴリいかれた。そこは意識で変わる部分。甘さをなくしていく」

 “高校No.1司令塔”の呼び声も高い頼れるキャプテンに引っ張られた桐蔭学園は、目指している「完璧なラグビー」(同主将)を完成させての単独での頂点にたどり着けるのか。

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