井上尚弥、手の内見せず 慎重に語ったドネアの警戒ポイント「ただ一つ言えるのは…」
ボクシングの大橋ジムは26日、都内のホテルで会見し、所属するWBA&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)と5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)が激突するワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)の決勝が、11月7日にさいたまスーパーアリーナで開催されることを正式発表。尚弥の弟でWBC世界同級暫定王者・拓真(大橋)は、正規王者ノルディ・ウーバーリ(フランス)との王座統一戦を行う。
「11.7」WBSS決勝ドネア戦、他ジムでの出稽古熱望「ハングリーな気持ちで」
ボクシングの大橋ジムは26日、都内のホテルで会見し、所属するWBA&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)と5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)が激突するワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)の決勝が、11月7日にさいたまスーパーアリーナで開催されることを正式発表。尚弥の弟でWBC世界同級暫定王者・拓真(大橋)は、正規王者ノルディ・ウーバーリ(フランス)との王座統一戦を行う。
笑顔の奥で、モンスターの心は高ぶっていた。生きる伝説・ドネアと会見。「実際に日本まで来てもらっての会見。さらに現実味が増したというか、残り2か月あるけど、気合が入りますね」。2ショット撮影でも終始笑顔を見せてリラックスした表情を見せた。
2014年12月にWBO世界スーパーフライ級王者オマール・ナルバエス(アルゼンチン)への挑戦前に、来日したドネアに対策を伝授してもらった。高校時代から世界の第一線で活躍する憧れの存在。映像を見て、フットワークなどを参考にしてきた“師匠”でもある。「フィリピンの閃光」と称される一撃必殺の左フックも学ぶべき技術だった。
「当時はナルバエス戦の対策だったので、今に生きていることは特にないですね。高校生の時も、プロ入りしてからもドネアの試合はずっと見ていた。(左フックは)そのまんまマネをすることはないけど、自分に合わせて吸収している」
これほど画面を通して見てきた相手と戦うことは、今までなかった。世界が注目するビッグマッチ。警戒するポイントはどこなのか――。両者は会見で手の内は見せるまいと慎重に言葉を並べた。井上は語る。
「ただ一つだけ言えるのは、左フックに気を付けること。その距離にいないということですね。ただそれだけです」