17歳後藤大樹、“桐生超え”に「嬉しい気持ち」200m高校歴代2位 高校のうちに20秒0台目標「今後何年間も破られない記録を」【U20日本選手権】
陸上男子400メートル障害のスーパー17歳、後藤大樹(洛南)が専門外の200メートルでU20日本一に輝いた。4日、静岡・草薙総合運動場陸上競技場で行われたU20日本選手権の決勝を自己ベスト、高校歴代2位の20秒40(追い風0.9メートル)で制した。サニブラウン・ハキーム(東レ)が城西大城西高時代の2015年に記録した高校記録20秒34に肉薄するタイムで、高校の先輩・桐生祥秀(日本生命)が2013年にマークした高校歴代2位20秒41を超えた。

「THE ANSWER 陸上PLUS|NEWS」 U20日本選手権
陸上男子400メートル障害のスーパー17歳、後藤大樹(洛南)が専門外の200メートルでU20日本一に輝いた。4日、静岡・草薙総合運動場陸上競技場で行われたU20日本選手権の決勝を自己ベスト、高校歴代2位の20秒40(追い風0.9メートル)で制した。サニブラウン・ハキーム(東レ)が城西大城西高時代の2015年に記録した高校記録20秒34に肉薄するタイムで、高校の先輩・桐生祥秀(日本生命)が2013年にマークした高校歴代2位20秒41を超えた。
愛知・名古屋アジア大会の激走から、わずか6日。後藤は予選で向かい風1.5メートルの条件下、流しながら20秒63の4組1着で通過していた。予選から約3時間後の決勝、5レーンの後藤は鋭い加速からコーナーの出口を先頭で迎え、年上の大学生らも寄せ付けず押し切った。
レース後は「今回のレースは疲労もある中でしたけど、自分の今出せる力は出せたかなと思います。(疲労は)高校生なので、すぐ回復するんですけど、ま、ちょっとあるな~くらいです」と汗を拭った。
桐生超えのタイムについては「桐生さんにはアジア大会で『200メートルは超します』と言っていたので、それは達成できてうれしい気持ち。でも高校記録を目標にしていたので、少し残念なところもあるけど、今後高3で200メートルも出るので、そこで目指していきたい。冬季のモチベーションになりました」と語った。
「200メートルが一番好きです。ヨンパー(400メートル障害)は嫌いなんですけど(笑)、ヨンパーにもつながる自分にとってラッキーな種目でもあるので、楽しんで走れました。 高校生の間には20秒1台だったり、20秒0台だったり、本当に今後何年間も破られないような記録を作りたいなと思っています」
200メートルでも規格外のスピードを見せてきた。7月の京都選手権では向かい風1.0メートルの条件下、従来の自己ベストとなる20秒43をマーク。高校歴代3位に浮上した。さらに9月の近畿選手権では、追い風3.1メートルの参考記録ながら20秒19を出していた。
愛知・名古屋アジア大会では、本職の400メートル障害決勝で47秒93の日本歴代2位タイをマークし、銀メダルに輝いた。シニアの日本代表として日の丸を背負った決勝の舞台で、自己記録を0秒16更新。それでも「やっぱ大人の世界は広いな」と勝てなかったことを悔しがっていた。
今後は国民スポーツ大会に出場予定。今季を振り返って「本当に長かったなというシーズンでした。静岡国際から始まって約半年ノンストップで来たので。高3はもっと忙しくなると思うので、その予行練習として捉えて、来シーズンも頑張りたいです」と決意を示した。
「将来何をやっているかは全然決めていなくて、200メートル単体に絞る選択肢もあれば、ヨンパーや400メートルの線もあります。その先がわからないのが、高校の間は自分にとっては良いのかなと思います。引き出しを探しているという感じ。高校の間は絞るつもりはないです」
来年には世界選手権北京大会、2年後にはロサンゼルス五輪が控える。まだ高校2年生。底知れない可能性を、また示した。
■後藤 大樹 / Taiju Goto
2009年5月5日、千葉県四街道市出身。小学校3年生から陸上を始め、6年生から「洛南高校に行きたい」と周囲に話していた。千葉・四街道北中学3年時、110メートル障害で全日本中学校陸上競技選手権大会を優勝。念願だった洛南高に進学後、400メートル障害に転向。2025年の全国高校総体を1年生で制覇した。今年6月の日本選手権では為末大氏の高校記録を30年ぶりに更新し、48秒09で優勝。同8月のU20世界選手権では銀メダルを獲得した。200メートルの自己ベストは20秒43。勝負飯は「うなぎ」。180センチ、69キロ。
(THE ANSWER編集部)
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