第2セットで飛び出した“オーバーヘッド美技”に大反響「彼は天使だ」

　テニスの4大大会・全仏オープン（テレビ東京系で地上波独占放送）は4日、男子シングルス準々決勝で世界ランク7位の錦織圭（日清食品）が同2位のラファエル・ナダル（スペイン）に1-6、1-6、3-6で完敗。クレーの帝王の強さを見せつけられたが、驚かせたのが、第2セットで飛び出したナダルの“背面スマッシュ”だ。錦織のロブショットを追いかけ、ネットに背を向けながら鮮烈ボレーを一閃。実際のシーンを大会が「ラファには翼がある？」と題して動画付きで公開し、絶賛の嵐となっている。

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　クレーのナダルに隙はない。異次元のプレーが飛び出したのは、第2セット4-1とリードして迎えた第6ゲームだった。ナダルのサービスからラリーを展開。リターンでバランスを崩した錦織を見て、ナダルは一気にネットプレーに出たが、錦織も食らいつき、フォアサイドからがら空きの後方を狙ってロブショットを放った。

　ナダルは踵を返して赤土を懸ける。いったん、弾ませて回り込むか。そう思った次の瞬間だった。ナダルは踏み切って跳び上がると、ネットに背を向けたままラケット伸ばす。そして、高い打点から背後に向かって強烈なスマッシュを放った。しかも、ボールは前進していた錦織のボディを捉え、返球はネットにかかり、ナダルのポイントになったのだ。

　信じられないプレーに会場は一気に熱狂が沸き起こる。これには錦織もうつむき、ガックリとした様子だった。まさに超人的な美技の瞬間を大会公式ツイッターは「ラファには翼がある？　ラファエル・ナダルが飛んでオーバーヘッド！」とつづり、動画付きで公開。目の当たりにした海外ファンからはコメント欄で続々と感嘆と恍惚の声が集まっている。