アース・モンダミンカップで小野祐夢がドリームショット

　女子ゴルフの国内ツアー、アース・モンダミンカップが27日、千葉・カメリアヒルズCC（6688ヤード、パー72）で第2日が行われ、27歳の小野祐夢（ニチコン）がホールインワンを達成し、かけられていた賞金1000万円獲得の権利を得た。試合後の取材では、快挙の瞬間を「バッチリ見えていた」と回顧。破格の賞金獲得については「全然考えていなくて……」と実感がない様子で振り返っている。

　インスタートの小野は、13番でボギーを叩いて迎えた15番パー3。171ヤードから5番ユーティリティで放った第1打は、グリーン上に着弾した。コロコロと転がり、そのままカップイン。キャディーや同組選手たちと笑顔でハイタッチを交わした。

　試合では3度目のホールインワン達成。歓喜の瞬間について「バッチリ見えていました。ティーショットを打ってパっと見たら入りました」と回顧。「予想外だったけど、嬉しかった」と心境を語った。

　同ホールには今大会、ツルハグループ提供のホールインワン賞として賞金1000万円が設定されており、小野が獲得第1号となった。賞金は複数均等割りとなっており、他に達成者が出なければ一人で1000万円ゲットだ。破格の賞金については「入った時は全然考えていなくて……。（同組だった）渡邉彩香さんに『1000万円だよ』って言われて」とまだ実感がないようだ。

　今季プロ10年目、ツアー未勝利の小野は、これまでに年度別の獲得賞金で1000万円を上回ったのは2019年の1449万3000円のみ。昨季はステップ・アップ・ツアーが主戦場で、JLPGAツアーでの獲得賞金がなかった。

　92位から出た小野はこの日、ホールインワンを含む1イーグル、2バーディー、2ボギーの70で回り、通算1オーバーとスコアを伸ばした。「ホールインワンで流れが良くなった。これを生かせるように頑張りたい」。勢いそのまま、決勝ラウンドに挑む。