KPMG全米女子プロゴルフ選手権

　米女子ゴルフのメジャー第3戦、KPMG全米女子プロゴルフ選手権が現地19日、テキサス州のフィールズランチ・イースト（6604ヤード、パー72）で開幕。初日、岩井千怜（Honda）はミラクルショットでチップインイーグルを決めてギャラリーから喝采を浴びた。米実況席からも「これは驚くべきものだ！」といった声が上がった。

　読みも狙いも完璧だった。出だしから2つのボギーを叩いて迎えた317ヤードの7番パー4。ティーショットをグリーン手前まで運んでいた岩井は第2打で魅せた。軽めに打ったボールはグリーン手前のマウンドに当たって跳ね、方向が変わるとそのままグリーンに乗り、スピードを上げながらカップに吸い込まれた。同伴競技者が驚く中、岩井は軽くガッツポーズ。キャディーとグータッチで喜び合った。狙い通りのショットだったのか、そこには驚いた表情はなかった。

　LGPAツアー公式インスタグラムは中継映像の切り抜き動画を公開。岩井のショットがマウンドに当たって跳ねた瞬間、実況席からは「ワオ」と声が上がった。イーグルが決まると、男性実況者は「楽にバンクショットを……アッハッハ！　ワッオ！　これは驚くべきものだ！」と思わず笑ってしまったほど。ギャラリーの拍手は鳴りやまず、岩井は喝采を浴びていた。

　岩井は1イーグル、3バーディー、4ボギーの71で回り、1アンダーの7位と好発進。他の日本勢は竹田麗央が2アンダーで首位と2打差の3位で最上位。西村優菜は岩井と並んで7位につけた。山下美夢有と西郷真央は1オーバーで26位、勝みなみ、渋野日向子は2オーバーの40位とまずまずのスタート。岩井明愛は3オーバーの58位、馬場咲希は4オーバーの84位、畑岡奈紗と河本結は5オーバーの103位、吉田優利は6オーバーの119位、笹生優花と古江彩佳は7オーバーの135位、桑木志帆は10オーバーの150位となっている。首位には4アンダーでジーノ・ティティクル（タイ）が立った。