井上VSバトラーが正式決定

　ボクシングのWBAスーパー＆IBF＆WBC世界バンタム級3団体統一王者・井上尚弥（大橋）が、12月13日に東京・有明アリーナでWBO世界同級王者・ポール・バトラー（英国）と4団体王座統一戦を行うことが決まった。バトラーは地元ラジオ局のYouTubeチャンネルに出演。「とてもワクワクするね」と心境を語り、「ボクシング界最難度の課題に自ら挑戦しない理由はない」とも意気込んでいる。戦績は29歳の井上が23勝（20KO）、33歳のバトラーが34勝（15KO）2敗。

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　英ラジオ局「トークスポーツ」の公式YouTubeチャンネルに出演したバトラー。対戦の正式決定について「とてもワクワクするね。1、2試合の指名試合を行うことは簡単だった。でも最高の相手に挑戦したいなら戦わないと」と心境を明かした。

　階級を超えた現役最強ボクサーを決める格付け「パウンド・フォー・パウンド（PFP）」では、井上は6月に世界で最も権威あるボクシングの米専門誌「ザ・リング」のPFP1位に日本人で初めて選ばれた（現在は2位）。その他多くの海外メディアでも上位に位置付けられているが、バトラーも「彼はパウンド・フォー・パウンドトップ3に入る選手。イノウエを倒せるのは誰か、という議論は聞いたことがない」とその強さを認めつつ、こう語っている。

「それなら、ボクシング界最難度の課題に自ら挑戦しない理由はない。人生最高の夜になるだろう」

　さらに聞き手から「世の中はいろいろなことを言うけれど、君は最初から『彼と戦いたい』言っていました。そして実際に彼の庭（日本）へ行って挑戦するんです」と振られたバトラーは「オンライン上で『自殺行為だ』とか『たくさん稼げるといいね』と言ってくるのを見る必要はない」と断言した。

　勝てば4団体王者、負ければベルトを失う大一番。不利を予想する声が多いが「俺は望んだほど金を受け取るわけじゃない。それでも試合実現をとったんだ。偉大な選手に挑戦すること（に意味がある）。自分自身にチャレンジしたいんだ」と、勇気とともに井上に立ち向かう心意気を示した。