樋口新葉のプログラム、カナダの2人がSP・フリーともに絶賛

　フィギュアスケートの世界選手権が21日に迫り、2021-22年シーズンも佳境を迎えている。カナダ公共放送は今季最高のプログラムを独自選出。五輪銀メダリストら識者は、女子部門で五輪シングル5位入賞を果たした樋口新葉（明大／ノエビア）をピックアップしている。

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　独自に今季最高のプログラムを選出したのは、カナダ公共放送「CBC」のYouTubeチャンネルの番組「ザット・フィギュアスケーティング・ショー」のホストで、2014年ソチ五輪団体銀メダリストの元ペア選手ディラン・モスコビッチ氏（カナダ）と、世界選手権や四大陸選手権に出場経験がある元アイスダンス選手アッシャー・ヒル氏（カナダ）だった。

　両者は女子部門で樋口を選出。モスコビッチ氏はフリー（FS）の「ライオン・キング」をピックアップし、「アメージングだし、彼女はこのプログラムで素晴らしい演技をする。ワクワクするし爽快感がある。ただただ夢中なんだよ」と熱っぽく語った。

　一方、ヒル氏は樋口のショートプログラム（SP）をセレクト。「Your Song」の調べに乗った演技に「本当に美しいスケーティングなんだよね。彼女はこのプログラムを自分のものにしている。ステップシークエンスは『あぁ』ってため息が漏れるよ。ただただ美しい」と魅了されていた。

　樋口は初出場の五輪で団体戦銅メダル獲得に貢献し、五輪史上女子5人目となる3回転アクセルを成功させるなど躍動。米デザイナーのニック・ベレオス氏からはFSの衣装が絶賛されていた。モスコビッチ氏とヒル氏は、男子部門では五輪で金メダルを獲得したネイサン・チェン（米国）のSP、ペア部門ではウェンジン・スイ、ツォン・ハン組（中国）のFSなどを選出していた。