もう5年以上「ずーっと指名漏れです」 NPBがダメでも韓国へ…白川恵翔が開拓した新ルート「これがプロ野球なんや」

「韓国に帰ってきたい」トミー・ジョン手術を決断…そして3度目の誘い
「最初は、きつい筋肉痛を感じるようになったんです。でもしだいに、次の先発までに治らなくなって。それでも無理に投げ続けたら、今度は試合前のキャッチボールで全然投げられなくなって……。でも結局、試合のマウンドに立ったんです」
8月23日のハンファ戦。4回を6安打5失点で降板した。「球速も出なくて、その後すぐに病院に行ったら靭帯がいっちゃってる、損傷しているとなって……」。この年、韓国での経験もあり、NPBのドラフト指名に一番近づいていると感じていた。9月に徳島に戻ってからも、スカウトにアピールするために注射を打って1試合だけ登板したが、結局指名はなかった。「野球をやめようとも思った」という中、復帰まで時間がかかることも承知の上で、オフの12月に靭帯を移植するトミー・ジョン手術を受けた。
「NPBに行きたいのはもちろんですが、韓国に帰ってきたいなとも思ったんです。そっちのほうがちょっと強かったかもしれません。それくらい韓国が、僕の想像以上に楽しかったんです」
独立リーグ出身らしい言葉が口をつく。「自分たちの球場があるという時点で、まず違います。ここにはウエート器具から全部そろっていますから、食堂もありますしね」。練習や試合は公営球場を転々とするのが独立リーグの日常。さらに白川は当時、自分で弁当を作って練習に向かっていた。国は違っても、1軍の最前線。野球に専念できる環境は新鮮だった。
昨季は徳島に籍を置いたものの、リハビリを進め実戦登板はなし。オフに沖縄で行われたウィンターリーグで約1年ぶりに実戦復帰し、球速も150キロを超えた。すると今年5月、再び韓国からの誘いが届く。KIAタイガースが、新設されたアジア枠で投げないかというのだ。断る理由はなかった。6月にチームに加わると、主に先発で18試合に投げ、4勝5敗、防御率4.75。ポストシーズンでも先発し勝ち投手となった。
NPBからは声がかからない一方、異国のプロ野球では戦力とみなされ、居場所をつかんでいる現実。白川の移籍で、韓国行きという可能性があると知った選手もいる。道を切り開いてきた本人は、海外のプロ野球という新たな道をどう考えているのか。
「絶対いいと思います。ここからNPBに行く人も、今年出ると思いますし。KBOは大きなチャンス。NPBを先取りできるというか……」
![[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト](https://the-ans.jp/wp-content/themes/the-answer-pc-v2/common/img/logo_c1.png)








