野球のコラム一覧
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大怪我で消えた盗塁王…西武・若林楽人がその後3年間で諦めたこと 「向き合うの、うまくないんです」
2024.04.26プロ野球で、新人選手の活躍はいつの時代も爽やかな風を吹かせる。ファンはポジション争いの行方に注目し、新たなスターに声援を送る。2021年のパ・リーグにも、そんな選手が現れた。西武にドラフト4位で入団した若林楽人外野手は、開幕早々に定位置を奪い、たった44試合で20盗塁を決める大活躍。ただそこで、怪我のため突然シーズンを終えてしまう。消えた盗塁王はあれから3年が経つ今、何を思うのか。怪我との向き合い方や、選手としての生き方を語ってくれた。(取材・文=THE ANSWER編集部 羽鳥慶太)
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台湾の後輩に日本語で「お疲れ!!」 3年ぶり日本復帰の陽岱鋼、19歳の挑戦に「もっと来いよ!!」
2024.04.23プロ野球の日本ハムと巨人でプレーした陽岱鋼外野手は、今季3年ぶりに日本球界に戻ってきた。2軍イースタン・リーグに新たに参加するオイシックス入りし、徐々に出番を増やしている。19日に千葉・鎌ケ谷で行われた日本ハム戦では、嬉しい出会いがあった。台湾の後輩、孫易磊(スン・イーレイ)投手と初めて対戦。生まれ育った土地を若くして飛び出し、日本のプロ野球を志した2人にしかできない会話があった。
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“2軍新球団”が追いかける2つの成功 NPB復帰目指す元侍・薮田和樹に指揮官「もったいないな」
2024.04.22今季からプロ野球の2軍は、2球団増えた14球団で行われている。新潟を本拠地に参加するオイシックスは、昨季独立のBCリーグで戦ったチームに、NPBを戦力外となった選手も復帰を目指し加わった。広島で2017年に15勝を挙げ、日本代表「侍ジャパン」に選ばれた薮田和樹投手もその1人。ここまで、先発の軸として試合を作っているものの、橋上秀樹監督はNPBに戻るためには別のやり方も必要だと口にする。チームと個人、それぞれのアピールが必要になるオイシックスならではの事情がある。
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64試合連続完投した伝説の鉄腕 球数制限など現代の投手分業制に疑問「完投自体は肉体を酷使しない」
2024.04.15大学野球界の“レジェンド”が、64歳になった今もマウンドに立ち続けている。東北大時代に数々の仙台六大学野球連盟新記録を樹立し、現在は仙台市の硬式野球クラブチーム「青葉クラブ」に所属する小野秀明さんだ。大学通算成績の83登板、33勝、66完投は40年近く破られていない大記録。64試合連続完投、566回連続投球回という前人未踏の数字も小野の鉄腕ぶりを物語っている。偉業の裏側には、現代野球にも通ずる「準備」と「覚悟」があった。(文中敬称略、取材・文=川浪 康太郎)
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衝撃メジャーデビュー、今永昇太のプロ人生を変えた72時間 A4一枚の紙を巡り揺れた“原点”
2024.04.02米大リーグのカブス・今永昇太投手が1日(日本時間2日)、本拠地ロッキーズ戦で6回2安打無失点と好投し、メジャー初登板初勝利。5回2死までノーヒットで9三振を奪う衝撃の快投だった。駒大から2015年ドラフト1位でDeNA入団。球界を代表する投手に成長し、WBC日本代表として世界一も味わった30歳のプロ人生の原点には意外な出来事があった。大学時代を取材した記者がエピソードを明かす。(文=THE ANSWER編集部・神原 英彰)
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ロッテ悲願の勝率1位Vへ…吉井理人監督が見た佐々木朗希の成長と課題「今季中にどこまで行けるか」
2024.03.29日本でもプロ野球が29日に開幕する。昨季パ・リーグ2位に躍進したロッテでは、昨春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で活躍した佐々木朗希投手が優勝へのキーマンとして注目される。プロ5年目までの成長を、大谷翔平投手やダルビッシュ有投手の5年目もコーチとして指導した吉井理人監督はどう見ているのか。そしてロッテにとっては悲願となるシーズン勝率1位での優勝へ向け、専門ともいえる投手陣をどう動かしていこうとしているのか聞いた。(取材・文=THE ANSWER編集部 羽鳥慶太)
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「初球から、ブリッと振ってほしい」 ロッテ吉井理人監督、50年ぶりの勝率1位へ“大化け”期待の大砲
2024.03.29日本でもプロ野球がいよいよ29日に開幕する。昨季パ・リーグで2位と躍進したロッテの指揮をとるのが吉井理人監督だ。日本有数の投手コーチが初めて指揮官となり2年目。ロッテにとっては1974年以来、実に50年ぶりとなるシーズン勝率1位でのリーグ制覇が大目標となる。開幕を目前に控えての心境や、チームの現在地などを赤裸々に語ってくれた。(取材・文=THE ANSWER編集部 羽鳥慶太)
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「ドラフト待ちはしません」 復活する日産自動車野球部のこだわり…新監督が一期生に求める資質
2024.03.28都市対抗野球で2度の優勝を誇る社会人の名門で、2009年を最後に休部していた日産自動車の野球部が、2025年から復活する。すでにチーム作りはスタートしており、休部前に主将や兼任コーチを務め、この1月から「日産野球部復活プロジェクト」の指揮をとる伊藤祐樹さんが中心となっている。野球部が消えてから14年経ち、文字通りイチからのスタート。伊藤さんに求める選手像を問うと「ドラフト待ちはしません」ときっぱり言ってのける。どのような考えによるものだろうか。(取材・文=THE ANSWER編集部、羽鳥慶太)
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選手は散り散り、グラウンドには住宅…すべてが消えた日産野球部、15年ぶり復活助けた“先見の明”
2024.03.272009年を最後に休部した日産自動車の野球部が、2025年から復活する。新監督に決まった伊藤祐樹さんは現在「日産野球部復活プロジェクト」専任で、選手の勧誘や環境整備に奔走している。休部当時は選手兼任コーチだったがその後も会社に残り、野球部の復活を願ってきた。これほど長い間、活動を止めていた企業チームの活動再開は異例中の異例。30代後半から向き合った会社員としての日常に悪戦苦闘しながらも、紡ぎ続けた細い糸が復活には不可欠だった。(取材・文=THE ANSWER編集部、羽鳥慶太)
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「野球でクルマが何台売れるかといえば…」 復活する日産自動車野球部、新監督が語る休部のリアル
2024.03.26長らく続いた日本経済の不振で、チーム解散や廃部の相次いだ社会人野球界にひとつの“奇跡”が起きようとしている。日産自動車が、都市対抗野球で優勝2度を誇る名門野球部を2025年から復活させるというのだ。「野球部復活プロジェクト」を率い、新監督就任が決まっている伊藤祐樹氏は、主将や日本代表を経験し、チームが存在しない間も活動を絶やさなかった文字通りの生き字引。2009年を最後に、15年に及ぶ活動休止期間に向き合った現実を振り返ってくれた。(取材・文=THE ANSWER編集部、羽鳥慶太)
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日本人なら憂鬱な満員電車も「興味深い」 NPB目指すスイス23歳、異文化にこんなにも意欲的な理由
2024.03.24プロ野球・NPB入りを目指し、日本の独立リーグに飛び込んだスイス人がいる。今月6日から2日間、京セラDで行われた「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024 日本vs欧州代表」に欧州代表として出場したノア・ウィリアムソン外野手だ。さわかみ関西独立リーグの兵庫ブレイバーズに今季から加入。来日してまだ3か月ほどだが、キャリアの最後まで日本でプレーすることを望み、努力を重ねている。京セラDで「THE ANSWER」の取材に応じた23歳のインタビューを前後編でお届けする。後編は日本文化への順応について。(取材・文=THE ANSWER編集部・鉾久 真大)
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23歳スイスの“二刀流”が独立Lから志すNPB入り 虜になった「人生が野球中心」な日本選手の情熱
2024.03.24プロ野球・NPB入りを目指し、日本の独立リーグに飛び込んだスイス人がいる。今月6日から2日間、京セラDで行われた「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024 日本vs欧州代表」に欧州代表として出場したノア・ウィリアムソン外野手だ。さわかみ関西独立リーグの兵庫ブレイバーズに今季から加入。来日してまだ3か月ほどだが、キャリアの最後まで日本でプレーすることを望み、努力を重ねている。京セラDで「THE ANSWER」の取材に応じた23歳のインタビューを前後編でお届けする。前編は惚れ込んだ日本野球の魅力について。(取材・文=THE ANSWER編集部・鉾久 真大)
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「足が速くなりたい」東京の小中学生に特別授業 陸上元五輪スプリンターが伝えた“姿勢”の大切さ
2024.03.202004年アテネ五輪陸上1600メートルリレー4位入賞の伊藤友広氏が、東京・板橋区の小・中学生を対象とした走り方教室を同区立高島第二小・中学校で実施。株式会社ワンリーリステッドと板橋区教育委員会が共催したイベントで3時間以上にわたり、参加した約200人の子供たちと交流した。
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世界の野球発展へ、日本ができること 普通の練習も新鮮に映った欧州代表コーチの願い
2024.03.09“野球先進国”の日本は、欧州の野球発展のためにどう貢献できるか。「THE ANSWER」は6日から2日間、京セラDで行われた「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024 日本vs欧州代表」に出場した欧州代表コーチを直撃。22年前に日本の社会人野球を経験したルイス・カマルゴ三塁コーチが期待したのは、日本と欧州の「さらなる繋がり」だった。(取材・文=THE ANSWER編集部・鉾久真大)
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侍Jに完全リレーをくらっても「誇り」 欧州選抜監督が言ってのけた収穫「計画を実行できた」
2024.03.08野球の「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024 日本vs欧州代表」第2戦が7日、京セラドームで行われ、日本代表「侍ジャパン」が2-0で連勝。6投手をつなぎ、欧州代表に走者を1人も許さない完全リレーを披露した。2試合18イニングを戦い、日本から得点を奪えなかった欧州代表だが、マルコ・マッツイエーリ監督(イタリア)は連日「選手を誇りに思っている」と繰り返した。進化を目指し、狙い通りの戦いをできたという充実感がそこにはあった。
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侍Jの相手コーチ、22年前に日本の社会人野球で学んだ「G.I.N.K」の意味 今も帽子に刻む“信念”
2024.03.076日から始まった「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024 日本vs欧州代表」のために来日した欧州代表に、日本の野球を知るコーチがいる。イタリアとブラジルの二重国籍を持つルイス・カマルゴ三塁コーチは、1998年から2002年まで5年間、社会人野球・三菱重工広島でプレー。オーストリアの球団で監督を務める47歳が「THE ANSWER」の取材に応じた。インタビューを前後編でお届けする。後編では、帽子の裏に刻まれた「G.I.N.K」に込められた日本語の意味について。(取材・文=THE ANSWER編集部・鉾久真大)
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欧州代表コーチが日本語ペラペラの理由は「宇多田ヒカル」 社会人野球を経験、今なら分かる「嫌いだった」猛練習の意味
2024.03.076日から始まった「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024 日本vs欧州代表」で侍ジャパンと対戦する欧州代表に、流ちょうな日本語を操るコーチがいる。イタリアとブラジルの二重国籍を持つルイス・カマルゴ三塁コーチだ。1998年から2002年まで5年間、社会人野球・三菱重工広島でプレー。現地で「THE ANSWER」の取材に応じた47歳のインタビューを前後編でお届けする。前編では、22年ぶりの日本で呼び起された記憶と「宇多田ヒカル」の影響について。(取材・文=THE ANSWER編集部・鉾久真大)
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WBCチェコ監督、待望の再来日も「患者24人が待っている」 愛する日本に長居できない切実な事情
2024.03.05昨年3月の野球ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で一躍有名になったチェコ代表のパベル・ハジム監督が日本に帰ってきた。「必勝ハチマキ」で話題になった名物監督は、今月6、7日に行われる「カーネクスト侍ジャパンシリーズ2024日本vs欧州代表」の欧州代表一塁コーチとして再来日。「第二の故郷」と愛する日本に滞在できることを喜びつつ、「患者が待っているので……」と長居できない切実な事情を明らかにした。(取材:THE ANSWER編集部・鉾久真大)