「世間をギャフン」 那須川天心、世界挑戦時期を占う4戦目「まだ納得したくない奴らに…」
「自分を見て損はさせない」
試合のテーマは「地球」。演出にも加味されるという。神社やパワースポット巡りを趣味とし、スピリチュアルな側面を持つ神童。「大地を感じようと思って地球にしました」。今回、特に力を入れたことは「呼吸」と明かし、独自の感性を漂わせた。
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「『右のパンチを強くする』『左ストレートを』とかも多少ありますが、体の全てを繋げることですね。マジで意識してきたのは呼吸。相手を読むことです。自分で自分をわかっている人はあまりいないんですよ。だから、まずは自分をしっかり理解する。どこに呼吸が回って、どこに無駄な動きがあるのか理解すると、相手の動きが見えてくる。その間を突けるようにしてきた。精度が一番大事」
すでに走り込み合宿を消化済み。悪天候が続くため「残念ながら!」と2回目の合宿はなくなったが、1か月ほど前からスパーリングを週3、4日こなしているという。早めの実戦練習で「ばっちり型ができてきた」と手応えを得た。これから10ラウンドのスパーもやっていく。
キックボクシング時代より試合が少なく、表舞台に立つ機会が減少。「空いた期間、周りは何をしているかわからない。でも、自分は毎日毎日楽しくて、ずっとボクシングをしていた。それをお客さんの前で披露できるので今からワクワクしている」。充実した笑みから自信が溢れていた。
「結構、強気のマッチメイクをずっとしているつもりですが、まだ納得したくない奴らがたくさんいるんだなって。世間をギャフンと言わせようというのもあります。でも、地域タイトルが目標じゃない。世界を獲らないといけない。しっかりと名のある選手、実力のある選手とやって、そこからじゃないですか。今回はボクシングの型をしっかり完成したと見せられると思う。
今までは『相手がそんなに強くない』『誰だよって奴だから勝てた』と言われた。『いやいや、もうそうは言えなくね?』『やばいじゃん』となるような試合をしたい。ずっと言っているのは、自分を見て損はさせないぞってこと。ついてきて良かったと思ってもらう自信は100%ある」
言葉を現実に変えるため、努力を続けていく。
【7月20日「Prime Video presents Live Boxing 9」の対戦カード】
▽WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦
王者・中谷潤人(M.T)
VS
同級1位ビンセント・アストロラビオ(フィリピン)
▽WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦
王者・田中恒成(畑中)
VS
同級12位ジョナタン・ロドリゲス(メキシコ)
▽WBO世界フライ級王座決定戦12回戦
同級1位・加納陸(大成)
VS
同級2位アンソニー・オラスクアガ(米国)
▽10回戦
那須川天心(帝拳)
VS
ジョナサン・ロドリゲス(米国)
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)