わずか1年で3チームが休部&規模縮小 新リーグ創設の日本ラグビーが直面する課題
選手の雇用確保はラグビー界発展への重要な課題
選手ファーストという部分でも、今回の強化縮小が孕む問題は重要だ。弱肉強食で生き残れという考えは勇ましいが、日本選手の雇用をどう確保していくかは、将来このリーグを目指して楕円球を手にした、そしてこれから手にするであろう未来のリーグワン・プレーヤー、そして日本代表への育成に繋がる。憧れを持ってもらう前提には、雇用の確保も重要な要素だ。その間口が狭められてしまうリスクに、どう向き合っていくかは、リーグワンにとどまらず、日本ラグビー界の重要で避けられない挑戦になる。
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もう一度スタートラインにしっかりと足を踏みしめて、これまでの足跡、立たされた「いま」を見回してから、その先にあるゴールはどこかをしっかりと見定めて走り出すことが重要な時もある。長く険しい道程であればこそ、最終ゴールに辿り着くには、一度足を止めることも許される。
(吉田 宏 / Hiroshi Yoshida)