指導論の記事一覧
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“女子よりも遅い弱小陸上部”が箱根常連校に 自腹で全国回り勧誘、アパート共同生活「自信得るまで20年…」
2024.12.27第101回東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)が1月2、3日に行われる。「THE ANSWER」は令和を迎えた正月の風物詩を戦う各校の指導者に注目。コーチ時代を含め、40年の指導キャリアを持つ川崎勇二監督が指揮するのが中央学院大だ。高校時代、タイムが普通でも個性的で可能性がある選手を強化し、上級生で開花させ、チーム力を高めていくやり方は強豪校とは異なり、育成型チームの模範であり、代表的存在でもある。その軸にいる川崎監督に中央学院大で指揮を執ることになった経緯、指導理念、今回の箱根駅伝について話を聞いた。(全4回の第1回、聞き手=佐藤 俊)
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箱根駅伝5位→5位から3強崩しへ 10時間50分切りに現実味、早大が目論む「ひょっとして…」の条件
2024.12.26第101回東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)が1月2、3日に行われる。「THE ANSWER」は令和を迎えた正月の風物詩を戦う各校の指導者に注目。早稲田大学の花田勝彦監督は、練習へは自宅から通っているが、週の半分は寮のコーチ部屋に泊まって学生とともに生活している。ほぼ全員が集まるポイント練習がある日以外は、あえて練習には顔を出さずに学生主体で各個人に任せる。それでも選手は着実に力をつけ、選手層も徐々に厚くなり、上位を狙えるムードが高まってきている。3年目となった今シーズン、過去の2年間とは異なる取り組みがあったのだろうか。結果だけを見ていると、何かにチャレンジしているように見えるのだが、果たして。(全4回の第4回、聞き手=佐藤 俊)
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狭き門の早大のスポーツ推薦枠 他校のような学費免除なし、志望する高校生に面談で必ず聞く質問
2024.12.26第101回東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)が1月2、3日に行われる。「THE ANSWER」は令和を迎えた正月の風物詩を戦う各校の指導者に注目。チームを指導して3年目となる今シーズンは、結果がついてきているが、花田勝彦監督のチームビルディング巧みさが垣間見える。その柱となるが、スカウティングだが、どのような選手を求め、どう獲得しているのか。チーム強化の一丁目一番地について、早稲田大学は、どのような取り組みをしているのだろうか。(全4回の第3回、聞き手=佐藤 俊)
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早大競走部でよくする「大谷翔平の話」 必要な正三角形…部活で“順調に伸びる選手、伸び悩む選手”の差
2024.12.25第101回東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)が1月2、3日に行われる。「THE ANSWER」は令和を迎えた正月の風物詩を戦う各校の指導者に注目。強い早稲田大学を取り戻すために再建の道を進んだ花田勝彦監督だが、1年目から6位でシード権を獲得し、前回も7位でシードを確保した。厳しいプレッシャーがあっただろうが、大学、実業団時代に築いた自分のやり方を貫いた。その指導理念とは、どういうものだったのだろうか。(全4回の第2回、聞き手=佐藤 俊)
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故障者が多く、練習もバラバラ…名門・早大を立て直した「花田式」 影響を受けた指導者「衝撃的だったのは…」
2024.12.25第101回東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)が1月2、3日に行われる。「THE ANSWER」は令和を迎えた正月の風物詩を戦う各校の指導者に注目。今大会、面白い存在になりそうなのが早稲田大学だ。前回の箱根駅伝は7位でシード権を獲得し、今シーズン、出雲駅伝は6位、全日本大学駅伝は5位と地力を高めてきている。その早稲田大を指揮するのが、花田勝彦監督である。2022年に監督に就任し、チームの立て直しを計ってきた「花田式」ともいえる強化育成は、どういうものなのだろうか。(全4回の第1回、聞き手=佐藤 俊)
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43年連続で子どもが減る日本 「頑張れー!」大手企業ら14社協賛、渋野日向子が寒空に響かせた声
2024.12.25女子ゴルフの渋野日向子(サントリー)だからこそできる競技普及の形がある。主催する小学生のソフトボール大会「渋野日向子杯」の決勝大会が22日、地元の岡山県野球場で行われた。2022年から3年連続3回目の開催となり、21日の予選、準決勝に続き、県内の小学生351人が参加。大手企業が協賛し、2つの競技の普及から地域おこしにまで繋がる笑顔たっぷりの一日だった。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)
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今永昇太が子どもたちに送った“拍手”の意味 MLBでの活躍生んだエール「前に出よう、殻を破ろう」
2024.12.18米大リーグ、カブスの今永昇太投手は8日、都内で野球未経験の少年少女を対象にした体験イベントに参加した。この中で目立ったのが「うまい!」「いいボール来てるよ!」などと、明るい言葉で子どもたちを盛り上げる姿だ。これは自らの体験にも裏付けられた“挑戦”を促すための行動なのだという。
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今永昇太を大リーグへ導いた両親の“教育方針” 野球少年少女の保護者へお願い「プレッシャーを…」
2024.12.15米大リーグ・カブスの今永昇太投手は8日、都内で行われた野球未経験の少年少女を対象とした体験イベントに参加した。初めてバットやボールに触る子どもたちと、キャッチボールなどで汗を流して振り返ったのは、自らが大リーガーになるまでの軌跡。子どもたちに野球を好きになってもらうため、保護者にお願いがあるという。
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少しの失敗で殴られ鼻血止まらず「大人になり耳鼻科で骨折が…」 五輪を夢見た女性スイマー「怒ってはいけない大会」に託した願い
2024.11.24子どもたちが「怒られるかもしれない」と怯えることのない未来を願って。その思いから9月、「監督が怒ってはいけない水泳大会」を東京・立川で初めて開催した。
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ファジーカスが好例「毎晩21時に寝て酒も飲まず…」 プロ初の全クラブ参加、外傷障害調査が育成年代に残すもの
2024.11.21コロナ禍の2020年、Bリーグがスタートさせたのが選手の外傷・障害データの集計プロジェクト。2023年9月に初めて公開された「B.LEAGUE 2022-23SEASON Injury Report」は、B1、B2の全クラブが参加する形で外傷・障害データを集積したものだ。次シーズン以降も継続して発表されている。本稿ではSCS推進チームの発足に尽力したBリーグバスケットボールオペレーショングループの数野真吾氏、現在三菱電機コアラーズでパフォーマンスディレクターを務める(取材時は、川崎ブレイブサンダース フィジカルパフォーマンスマネージャー)吉岡淳平氏にインタビュー。本レポートから読み取れること、そしてプロジェクトを推進する目的や意義について、語ってもらった。(取材日=2024年6月8日、取材・文=前田 成彦)
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自ら女子バレー部の“寮母”に…特進コースの英語講師から転身、目指す春高 部活は「楽しくないといけない」
2024.11.02「THE ANSWER」の姉妹サイトで、スポーツを楽しむすべての女性を応援するメディア「W-ANS ACADEMY」は10月4日、子供を持つアスリートを支援する一般社団法人「MAN」との共催で、高校生対象の第1回部活動キャラバンを宇都宮文星女子高(栃木)で開催した。バレーボールで五輪4大会連続出場したMANの代表理事・荒木絵里香さんがゲストとして登場し、バレーボール部28人を対象に講演と部活指導という2部構成で行われた。共に指導を受けたバレー部の大倉修監督は「私が死んだとしても、この子たちなら自分たちで相談して良い試合をする」と部員との信頼関係を明かした。その背景には「普通の一生懸命な部活にしたい」との思いで築いてきた、新しい部活動のカタチが見えた。
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日本には「失敗しづらい環境がある」 仏名門ラグビーコーチの“気づき”と子どもたちに眠る伸びしろ
2024.10.16この夏、日本のラグビー界では初という画期的な取り組みが実現した。リーグワンに参戦する静岡ブルーレヴズが、フランスの強豪スタッド・トゥールーザン(以下トゥールーズ)から3人のコーチを招き、日本の子どもたちを指導してもらったのだ。開催に尽力した海外事業担当の正本豊さんに、世界有数のビッグクラブと交流する“狙い”を聞いた。
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子どもたちは「気づけば答えを出している」 ラグビー強国・フランスのコーチが日本で見せた“真逆”の指導
2024.10.16この夏、日本のラグビー界では初という画期的な試みが形となった。リーグワンのクラブが欧州の強豪から育成年代の指導者を招き、日本の子どもたちを指導してもらおうというのだ。主催した静岡ブルーレヴズは、提携関係にあるフランスの強豪、スタッド・トゥールーザン(以下トゥールーズ)から何を学んだのか。指導に参加したアカデミーコーチの藤井達也さんに、日本との違いを中心に聞いた。(取材・文=THE ANSWER編集部 羽鳥慶太)
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未だ「気合、根性」の指導現場に一石 山本由伸も輩出した古豪OB、動作解析アプリに込めた夢の一歩 子供は「つまらないと上手くならない」
2024.08.01スポーツ界のデータ領域に、一石を投じている元高校球児がいる。ITを活用した支援を手掛ける「NineEdge(ナインエッジ)」代表取締役兼CEOを務める渡辺一矢氏だ。選手の投球、打撃フォームなどをスマートフォンで撮影し、人工知能(AI)を活用して動画解析するサービスを展開。多くの元プロ野球選手も携わり、アマチュア球界にもテクノロジーとデータ活用を根付かせようと試みている。
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中谷潤人衝撃KOの裏に名トレーナー「ルディ」の存在 出会いは15歳、技術より教育重視の育成論
2024.07.22ボクシングのWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M.T)が21日、衝撃の157秒KO勝ちから一夜明け、都内の帝拳ジムで会見した。前夜は東京・両国国技館で同級1位ビンセント・アストロラビオ(フィリピン)に初回2分37秒KO勝ちし、初防衛に成功。親友のアンソニー・オラスクアガ(米国・帝拳)もWBO世界フライ級王座を獲得し、会見に同席した。2人を指導するのはルディ・エルナンデス氏。多くの選手を見てきた名トレーナーが育成方針を明かした。
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沖縄球界に異変起こした謎の高校 興南・沖縄尚学の2強破って創部3年目で県王者「エナジックスポーツ」とは
2024.07.02海を越え、甲子園から沖縄に大優勝旗を持ち帰った高校は2校しかいない。私立の沖縄尚学と興南だ。沖縄の高校野球界は近年もこの両雄が軸だが、この春、そこに割って入る異色のチームが現れた。同じく私立の「エナジックスポーツ高等学院」(以下、エナジック)である。まだ創部3年目ながら、機動力を重視した「ノーサイン野球」を武器に春の県大会で沖縄尚学や興南を打ち破り、頂点をかっさらった。やけにカタカナが目に付く長い校名、新興チームがあうんの呼吸で見せる縦横無尽の攻撃――。謎めいた高校の正体を紐解く。
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“狭い世界”にいたら成長できない EURO出場の日本人コーチ、欧州トップ監督から得た学びとは
2024.06.01サッカー日本代表は、今やメンバーの大半が欧州でプレーする時代となっている。一方で日本人指導者の海外進出には今も高い壁が立ちはだかっているが、その中で大きな足跡を残しているのがセルビア代表コーチとして2022年カタール・ワールドカップ(W杯)を経験し、6月14日にドイツで開幕するEURO(欧州選手権)の舞台にも立つ喜熨斗勝史(きのし・かつひと)氏だ。2008年から名古屋グランパスでドラガン・ストイコビッチ監督の信頼を勝ち取ると、15年から中国の広州富力に、21年からセルビア代表にコーチとして呼ばれ、指揮官の右腕となっている。
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「このままだと国立は埋まらない」 東京世界陸上に危機感、サニブラウンが次世代育成に励む理由
2024.05.30世界陸上で2大会連続入賞中のサニブラウン・ハキーム(東レ)が、「THE ANSWER」のインタビューに応じ、陸上界発展への想いを明かした。6月に小中高生を対象とした100メートルの主催大会「DAWN GAMES(ドーンゲームス)」を初開催。各カテゴリーのトップ選手に参加を呼びかけ、上位者には「世界を見て、肌で感じる機会を与える」という特典を盛り込む希望があるという。