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13年前ザックジャパンを救った「なぜそこに?」 苦戦に次ぐ苦戦、日替わりで現れたヒーローたち

1956年に創設され、今回で18回目を迎えるサッカーAFCアジアカップも16強が出揃った。アジアの頂点を懸けた戦いではこれまで数々の事件、感動シーンも見られた。2011年カタール大会で史上最多となる4度目の優勝を飾った日本代表。決勝で劇的弾を放った李忠成をはじめ、試合ごとにヒーローが入れ替わる内容で、前年8月末に就任したばかりのアルベルト・ザッケローニ監督は初采配から4か月で国際タイトルをつかんだ。

2011年カタール大会で優勝したサッカー日本代表【写真:Getty Images】
2011年カタール大会で優勝したサッカー日本代表【写真:Getty Images】

アジアカップで起こった感動シーンを振り返る

 1956年に創設され、今回で18回目を迎えるサッカーAFCアジアカップも16強が出揃った。アジアの頂点を懸けた戦いではこれまで数々の事件、感動シーンも見られた。2011年カタール大会で史上最多となる4度目の優勝を飾った日本代表。決勝で劇的弾を放った李忠成をはじめ、試合ごとにヒーローが入れ替わる内容で、前年8月末に就任したばかりのアルベルト・ザッケローニ監督は初采配から4か月で国際タイトルをつかんだ。


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 日本の底力が示された。前年の南アフリカW杯で2度目の決勝トーナメント進出を果たし、当時のメンバーの多くがこの大会にも選出。優勝候補の最右翼として臨んだ大会だったが、苦しい試合の連続だった。1次リーグ初戦のヨルダン戦は前半終了間際に失点し、敗色濃厚のチームを救ったのは吉田麻也。後半アディショナルタイム、左ショートコーナーから長谷部のファーへのクロスに飛び込み、代表初ゴールとなる同点ヘッド。辛くもドロー発進となった。

 2戦目のシリア戦も前半に長谷部誠のゴールで先制しながら、後半にPKを献上して同点に。相手のオフサイドにも見えた「世紀の大誤審」でGK川島永嗣が一発退場となる苦境だったが、後半37分に岡崎慎司が得たPKを本田圭佑がゴールど真ん中に決める大胆シュートで勝ち越し。ザッケローニ監督はアジア杯初勝利となった。3戦目のサウジアラビア戦は一転して日本のゴールショー。松井大輔の負傷で先発の座をつかんだ岡崎のハットトリック、前田遼一の2ゴールで5-0と快勝した。

 準々決勝カタール戦は前半12分に失点してから常に追いかける展開だった。29分に香川真司が同点ゴールを奪ったが、後半17分に吉田が2枚目の警告で退場。これで相手に与えた直接FKから失点し、再びリードを許した。

 それでも7分後、数的不利の中で日本はパスをつないで、最後は香川が同点ゴール。延長戦突入かと思われた同44分、裏に抜け出した香川が相手に倒され、こぼれ球に伊野波雅彦が詰めて、激戦に終止符を打った。ファンが歓喜する中、いつの間にか攻め上がっていた伊野波に対し、ネット上では「なぜ、そこに?」という言葉が話題になった。

 日韓戦となった準決勝でも新たなヒーローが誕生。1-1で突入した延長前半7分、岡崎が獲得したPKを本田が蹴り、韓国GKチョン・ソンリョンに止められたが、弾いたボールに猛然と走り込んだ途中出場の細貝萌が詰めて勝ち越し。終了間際に追いつかれてPK戦に入ったものの、GK川島が2本のビッグセーブを見せ、死闘を制した。

 オーストラリアとの決勝は、今でも語り草となっている李忠成のスーパーボレー弾で決着。スコアレスのまま突入した延長後半4分、長友佑都の左クロスをゴール前フリーで待ち構えた李が左足ダイレクトで叩き込んだ。李は初戦のヨルダン戦で決定機を外して悔しい思いをしていたが、最後の最後に輝きを放った。

 初戦は吉田、2戦目は本田、3戦目は岡崎と前田、準々決勝は香川と伊野波、準決勝は細貝と川島、決勝は李と“日替わりヒーロー”が日本の優勝に貢献。ザックジャパンの底力が見られた大会だった。

(THE ANSWER編集部)


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