吉田 宏の記事一覧
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「2度と一緒にやりたくない」陰口もある妥協なき指導 “劇薬”エディー・ジョーンズと日本ラグビーの課題
2023.12.26ラグビーで9年ぶりに日本代表復帰が決またエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)。賛否渦巻く中での就任だが、会見での言葉、そして1996年から取材してきた経験から、この指導者のコーチとしての資質や課題も浮かび上がる。貪欲ともいえるほどの旺盛な学びへの欲望と、妥協のない選手、スタッフへの注文に「2度と一緒にやりたくない」という陰口もある熱血漢。後編では、指導者としてのバックグラウンドを辿りながら、これから着手する第2次エディー・ジャパンの可能性と課題を考える。(文=吉田 宏)
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無名の元高校教師から日本代表監督に、そして復帰 賛否渦巻く第2次エディー・ジャパンの可能性を問う
2023.12.26ラグビー日本代表次期ヘッドコーチ(HC)にエディー・ジョーンズの復帰が決まった。多くの“憶測”の中で13日に日本ラグビー協会から就任が発表され、翌14日には都内で本人同席の就任会見が行われた。母国オーストラリア、そしてイングランド代表とチームをワールドカップ(W杯)で2度決勝へ導き、日本代表を率いて南アフリカを撃破した実績は誰もが認める一方で、イングランド代表監督を解任され、母国オーストラリア代表監督をわずか9か月で退任しての復帰には批判と疑問の声もある。賛否ある中での復帰で、再び日本代表を鍛え上げることは出来るのか。1995年からコーチとしての姿を見つめ、取材してきた経験を踏まえて、第2次エディー・ジャパンの可能性を考える。(文=吉田 宏)
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「50年先の日本ラグビー界にとって重要」 各国協会と提携、専務理事が描く未来への周到な戦略
2023.12.10日本ラグビー協会を牽引する岩渕健輔専務理事のインタビュー後編は、日本代表の参入に強い意欲を見せる世界トップ12か国による新たな国際大会を中心に話を聞いた。11月下旬の時点では未確定ながら、日本の参戦はフィジーとともに最有力視されている。ワールドラグビー理事会などの国際会議に出席し、この大会の決定までをつぶさに知る専務理事に、大会誕生の背景と経緯、そして加入が決まれば日本にどのような恩恵をもたらすのかを聞いた。そこには代表強化と、協会がミッションに掲げる2度目のW杯開催実現への周到な戦略も見えてくる。(取材・文=吉田 宏)
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日本ラグビーは「世界トップ10でも恵まれている」 協会専務理事が代表新HCに求めることは?
2023.12.09ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会が終わり、日本協会の岩渕健輔専務理事がTHE ANSWERの単独インタビューに応じた。15人制日本代表の強化についての振り返りと、これからの強化ビジョンについて語る中で、前編ではフランス大会までの日本代表をどう評価していくかを中心に話を聞いた。中編では、今回のW杯までの日本代表のパフォーマンスと世界の潮流を踏まえて、人選が進む新体制に何を求めるのかを聞いた。(取材・文=吉田 宏)
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ラグビー日本が目指した「2019年スタイルの進化系」 W杯2大会を指揮、ジョセフ体制7年の評価
2023.12.09ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会が終わり、日本では国内最高峰のリーグワンの開幕を迎えようとしている中で、日本ラグビー協会の岩渕健輔専務理事がTHE ANSWERの単独インタビューに応じた。日本協会では男子15人制日本代表の次期ヘッドコーチ(HC)を選考中という段階だが、W杯までの強化についての振り返り、そして新体制で臨むこれからの強化に、協会首脳はどんなビジョンを持っているのかを中心に、前編、中編、後編の3回にわたり話を聞いた。日本代表としてW杯にも出場経験のある同専務理事が、フランス大会までの代表をどう評価するのか、世界のラグビーの潮流をどう読み取るのか、そして思い描く新たなジャパンに求めるものは何か。その言葉の中に、これからの日本ラグビーの強化戦略が読み取れる。(取材・文=吉田 宏)
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歴史的連覇の南アフリカに日本ラグビーが学ぶこと 4年後のW杯で再び世界を驚かすためのヒント
2023.11.044年に1度のラグビーの祭典は南アフリカの優勝で幕を閉じた。4度目の制覇は史上初、そしてニュージーランドと並ぶ2か国目の大会連覇を果たしたことで、名実ともにラグビー最強国となった“スプリングボクス”だが、ベスト8による決勝トーナメント3試合すべてが「1点差」という驚くべき勝ち方で王座を防衛した。1点差の辛勝続きとも思われがちだが、彼らは辛うじて頂点に立ったチームだったのか。現場で直接ゲームを観て感じた、王者が見せた1点差の勝利の実力と、大会全48試合から読み取れる世界のラグビーの流れを振り返る。(取材・文=吉田 宏)
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ラグビー日本、「世界TOP12か国」新大会に参戦か W杯の裏で動き始めた“3つの改革”とその思惑
2023.10.27ワールドカップ(W杯)フランス大会決勝を前にした24日に、統括団体のワールドラグビー(WR)が3つの大きな決定を発表した。1つは北南半球の強豪12か国(地域)が参加するトーナメントを2026年から実施すること。次回27年オーストラリア大会の出場枠を20から24に拡大すること。そして最後の1つは、日本も参加するパシフィックネーションズカップ(PNC)をリニューアルして24年から実施するというものだ。新トーナメントへの日本の参入はまだ決定していないが、確定的との報道もある。世界のラグビーの大きな変革が、W杯8強突破という目標を果たせず、新体制で次回大会へ挑む日本にどのような恩恵をもたらすのか。激動の時代を迎えようとしている国際ラグビーの中での日本のあるべき姿を考える。(取材・文=吉田 宏)
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革新的ラグビーか、底知れぬ修正力か NZ対南アフリカ、W杯4強の激闘から占う頂上決戦の行方
2023.10.25ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会は20日と21日(日本時間21、22日)に準決勝2試合が行われ、28日(同29日)の決勝はニュージーランド-南アフリカに決まった。ともに優勝3度と、まさにラグビー界の盟主の座を懸けた決戦は、全く異なるスタイルが武器の両雄の激突という観点でも興味深い戦いになる。準決勝2試合で勝者2チームが見せた、これからの最先端のラグビーが目指す潮流と優勝の行方を考える。(取材・文=吉田 宏)
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ラグビー日本代表に何が足りなかったのか 過去最高レベルのW杯8強、死闘に見た「世界との差」
2023.10.18ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会は、日本代表が進めなかったベスト8による決勝トーナメントが始まった。10月14、15日の準々決勝4試合は、すべてが終盤まで勝者が分からない白熱の展開。現場のメディアの中では過去最高レベルの準々決勝という声も上がる名勝負が繰り広げられた。前回大会のベスト8超えという目標を逃した日本代表だが、戦いぶりを評価する声が聞こえる一方で、8強チームの激突を見れば日本代表との実力差も感じ取れる。ベスト8チームと比べて何が日本代表に足りないのかを、ハイレベルな準々決勝から考える。(取材・文=吉田 宏)
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ラグビー日本の4年間を「よくやった」で済ませてはいけない 「8強の壁」再突破へ検証すべきこと
2023.10.11ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会で、プール戦敗退に終わった日本代表。勝ち点9で並んでいだアルゼンチンとのD組最終戦で27-39と敗れて、8強進出を果たせずにチームは帰国した。目標に掲げた前回大会のベスト8超えどころか、プール戦敗退に終わった要因はどこにあるのか。2019年大会からの4年間の取り組み、そしてフランスで繰り広げられた4試合から、その答えと次回2027年オーストラリア大会でのベスト8突破へのヒントが見えてくる。(取材・文=吉田 宏)
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ラグビー日本戦が「少し怖い」 アルゼンチン敏腕記者、10.8決戦へ母国の現状を危惧「一体何が…」
2023.10.05ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会は、プール戦最終週を迎えようとしている。すでにイングランドら決勝トーナメント進出を確定するチームもいる中で、日本代表は8日にナントでアルゼンチン代表とプールD突破を懸けた大一番を迎える。実力が逼迫する予断が許されない両チームの激突を、アルゼンチン出身の敏腕記者はどう見るのか。30年以上にわたりラグビーの取材を続け、W杯でもメディア担当を担うなど世界のラグビーに精通するフランキー・ディゲス記者に、“ナント決戦”の行方について話を聞いた。(取材・文=吉田 宏)
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ラグビー日本に吹き始めた4年前の旋風 格上アルゼンチンと天王山、命運握る「FW第3列」の奮闘
2023.10.03ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会を戦う日本代表は、9月28日(日本時間29日)にサモア代表に28-22と競り勝ちプールDで2勝1敗の勝ち点9とした。7月には2点差で惜敗した相手に、開幕後ようやく精度が上がってきたアタックで、素早くボールを動かしてリベンジに成功。負ければ決勝トーナメント進出から大きく後退する危機を乗り越えた。10月8日にナントで行われる同勝ち点で並ぶアルゼンチン代表との最終戦は、勝者が決勝トーナメント進出、負けるとプール戦敗退となる天王山。サモア戦、そして9月30日にチリを59-5と圧倒したアルゼンチンの戦いぶりから、日本代表の勝利の可能性、そして課題を検証する。(取材・文=吉田 宏)
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ラグビー日本、敗れた前戦から“ほぼ同じ布陣”の思惑 中10日のサモア戦へ「完成度を進化」
2023.09.27ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会で決勝トーナメント進出に挑む日本代表。28日(日本時間29日)に、トゥールーズでキックオフを迎えるサモア代表とのプールD組第3戦は、今後を占う80分になる。勝てば決勝トーナメント進出へ1歩前進、負ければ2大会連続の決勝トーナメント進出から大きく後退する大一番に、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)は、イングランドとの前戦から先発で2人だけを入れ替えた布陣を用意。メンバーを固定化することで、チームの連携、完成度を高めて、7月に惜敗した相手に立ち向かう。(取材・文=吉田 宏)
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消えた“勝ち点1”に見えた難敵サモアの脆さ ラグビー日本代表、W杯D組突破へ次戦突くべき弱点
2023.09.25ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会で日本代表のいるプールDは、22日(日本時間23日)にサモアがアルゼンチンに10-19で敗れたことで混戦模様が高まった。日本にとっては、28日(同29日)にトゥールーズで対戦するサモアが「勝ち点0」で敗れたことは朗報だった。前半は豪雨の影響もあり、ハンドリングミスなど精度の低さを露呈した“南太平洋の暴れん坊”。日本が直接対決で、どこまで相手のミスをスコアに繋げ、完成度の高いゲームをできるかが、プール戦突破の焦点になりそうだ。(取材・文=吉田 宏)
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ラグビー日本、次戦サモアが不気味な理由 スクラムで互角のイングランド戦に見る勝利へのヒント
2023.09.22ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会のプールD第2戦で、イングランドに12-34で敗れて1勝1敗となった日本代表。各組2位以上が進出する決勝トーナメントへ向けて、28日(日本時間29日)のサモア戦(トゥールーズ)の重要性がさらに高まった。世界ランキング14位の日本に対してサモアは11位。7月の直接対決でも、ベストメンバーではない相手に22-24と惜敗している。厳しい状況の中で、日本が勝利できる可能性はあるのか。イングランド戦から読み取れるチームの可能性、課題を検証する。(取材・文=吉田 宏)
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ラグビー日本は「賢明だった」 敵将も称賛のイングランド対策、接戦演じた先の“20分”に表れた差
2023.09.18ラグビー日本代表は17日(日本時間18日)、ニースで行われたラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会のプールD第2戦でイングランドに12-34で敗れて1勝1敗となった。序盤から接戦を演じ、後半14分には12-13と1点差に迫るなどラグビーの母国と互角に渡り合ったが、その直後にイングランドの選手の頭に当たったボールが継続され、TMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル=ビデオ裁定)の末にトライが認められる不運もあり、終盤突き放された。
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ラグビー日本、“ニースの奇跡”へ 見えてきた戦法、イングランド必殺の足技を己の強みに
2023.09.17日本代表に勝負の時が近づいてきた。ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会で、ともにプール戦初戦を制したイングランドとの直接対決。注目の一戦は、日本時間18日午前4時、スタッド・ドゥ・ニースでキックオフを迎える。昨年11月の敵地・トゥイッケナムで13-52と敗れた強敵を、どう突破できるのか。16日には双方メンバーも発表され、共にベストに近い布陣での対決になる。イングランドの武器は強力FWと、身長196cmの超大型FBフレディー・スチュワードを要したキック戦法。その高さと強さは日本にとっては脅威だが、自慢のカウンターアタックを仕掛けることができれば、39得点差のスコアを覆す可能性も見えてくる。(取材・文=吉田 宏)
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イングランド戦の合言葉は「殴られる前に殴る」 ラグビー日本に“奇跡”を呼ぶスクラム勝負の重要性
2023.09.16ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会で前回大会のベスト8超えを目指す日本代表は、17日(日本時間18日4時)にニースで行われるイングランド戦へ準備を進めている。10日の初戦でチリを42-12で下して白星スタートを切ったが、イングランドも強豪アルゼンチンに27-10と快勝。プールD唯一の全勝を懸けた決戦で、昨年11月のテストマッチでスクラム戦の末に完敗(13-52)した相手への雪辱を誓う。スクラム担当の長谷川慎アシスタントコーチ(AC)は「殴られる前に殴れ」と選手の闘争心を煽る。勝てばプールD首位通過、負ければ決勝トーナメント進出に黄信号が灯る注目の一戦。スクラムを制する者が、D組を制する様相だ。(取材・文=吉田 宏)