優勝したのに…中国選手へ「中国人から嘲笑」の異常事態 卓球表彰式で…協会重役は「気まずい表情」【アジア大会】
愛知・名古屋アジア大会の卓球男子シングルスで、世界ランク8位の林詩棟が金メダルを獲得した。決勝では同1位の王楚欽(ともに中国)を4-0で圧倒。中国選手同士が激突した一戦だったが、会場の雰囲気に中国メディアも懸念を示した。

愛知・名古屋アジア大会
愛知・名古屋アジア大会の卓球男子シングルスで、世界ランク8位の林詩棟が金メダルを獲得した。決勝では同1位の王楚欽(ともに中国)を4-0で圧倒。中国選手同士が激突した一戦だったが、会場の雰囲気に中国メディアも懸念を示した。
決勝は一方的な展開に。出だしから林詩棟がエンジン全開。2ゲーム連取した後に第3ゲームをデュースの末に13-11で奪い、一気に第4ゲームで決着をつけた。
会場には多くの中国ファンが集まり、双方の選手に声援が飛ぶかと思われたが、実際は熱狂的なファンを多く抱える王楚欽への声援が圧倒的。林詩棟が得点しても盛り上がらず、金メダル獲得となっても本人はガッツポーズなどで喜びを表すことはなかった。
中国メディア「新浪体育」は、「決勝戦の観客席の雰囲気は、最初の1点からすでに明らかに偏っていた」として、王楚欽への歓声ばかりであったことを伝えた。「林詩棟が得点したときに返ってくるのはしばしば沈黙で、ときおり、対戦相手の名前を呼ぶ声が混じる」。優勝を決めた後の様子についても「ただ静かにコートサイドに退いた。まるで勝利したのが彼ではないかのように」と表現した。
記事では「表彰式で、この『分断』とも言うべき状況は頂点に達した」としている。林詩棟の入場が告げられても歓声や拍手は起こらず、王楚欽が表彰台に上がると大歓声。金メダルが林詩棟の首にかけられた時には、心無い声とともに、はやし立てるような笑い声が響き渡ったという。
同メディアは、この場面が「自分の力を証明したばかりの若い林詩棟を鋭く突き刺す棘だったのだ」と指摘。観客席には中国卓球協会の主席と総監督がいたそうだが「この叫び声を聞いて気まずそうな表情を浮かべていたが、反応することも、制止することもできなかった」としている。
「観客席から聞こえてくる声のせいで、彼はチャンピオンにふさわしい笑顔を浮かべることもできず、言い返すことも、釈明することもできず、ただその場に立ち尽くし、式典を終えるしかなかった」
林詩棟と王楚欽は、非常に親しいチームメイトだという。林詩棟は今大会で男子団体、男子シングルス、男子ダブルス、混合ダブルスの4種目に出場し、金メダル3個と男子団体の銀メダルを獲得。記事では「表彰台に立った時、背後から嘲笑の言葉を浴びたのだ。彼は負けていないのに、負けた人とほとんど同じ扱いを受けた」と憐れんだ。
(THE ANSWER編集部)
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