リーグ打点王の鈴木誠也、初球宴ならずで地元実況者が不満

　米大リーグ機構は6日（日本時間7日）、15日（同16日）にアトランタで行われるオールスターゲームの出場選手を発表した。ここに打点王を走るカブス・鈴木誠也外野手の名前がなかったことで、地元シカゴのメディアからは疑問の声が上がっている。地元局の実況アナもXで他選手との比較を元に「選ばれないのはおかしい」と不満気だ。

　今季の鈴木は86試合に出場し、75打点はナ・リーグトップ、24本塁打は同4位の成績を残しているが、球宴初出場はかなわなかった。カブスの地元局「マーキースポーツ・ネットワーク」で試合実況などを務めるアレックス・コーエン氏は自身のXに「セイヤ・スズキがNLオールスターに選ばれないのはおかしいし、統計的に更に悪いように思える」とつづった。

　全球団から選出する必要があるため、ハンター・グッドマン捕手（ロッキーズ）とカイル・ストワーズ外野手（マーリンズ）の選出が「おそらく多くの決断に影響を与えただろう」と比較している。野手の枠が狭まったと見ているようだ。

　さらに別の投稿では、ダイヤモンドバックスから2人の野手が加わったことと比較。「コービン・キャロルは素晴らしい選手であり、エウヘニオ・スアレスは本当に良いシーズンを送っている」としながら、ケテル・マルテ内野手がすでにファン投票で選出されていること、ダイヤモンドバックスが勝率5割を切っていることを考えればセイヤ・スズキの代わりに両者が入るべきかは疑問だ。フアン・ソトも同様だ」とした。

　最後に「そうなってくると、コービン・キャロルやフェルナンド・タティスJr.よりもセイヤ・スズキ（やその他の選手）の方が正当な（選出）理由があると思う」とし、鈴木の球宴出場をあきらめきれない様子だ。