ニチレイレディス

　国内女子ゴルフツアーのニチレイレディスは21日、千葉・袖ヶ浦CC新袖C（6594ヤード、パー72）で第2日が行われ、21歳の都玲華（大東建託）は3バーディー、3ボギーで通算4アンダー。15位で最終日を迎える。初日ホールアウト後には、現地に駆け付けたギャラリーとの交流でまさかの舞台裏が判明。本人が「ごめんね」と謝るシーンもあった。

　自分自身のことをすっかり忘れていた。初日、ホールアウトした都は練習場へ。しかし、あることに気づいた。「手袋がない……さっき女の子にあげちゃった」。どうやらファンサービスで観客の子供にプレゼントしたようだ。「あげたは良いんだけど（練習に必要な）自分のがない」と苦笑いで告白。しばらくそのまま練習していた。

　困った挙句、その女の子に「ごめんね、本当」「あげたはいいんだけど手袋が無くて……」と謝り、一度返してもらった都。「後でちょっと倍のお返しを」とこれ以上のプレゼントを約束し、練習に戻った。

　その後、一通り練習を終えると「女の子に返します」とグローブの手のひら部分にサインを記して“返品”。「名前書く？」と優しい気遣いも見せた。日本女子プロゴルフ協会（JLPGA）公式インスタグラムがこの微笑ましい一部始終を動画で公開している。都は昨年プロテストに合格した21歳。メジャー大会のワールドレディスサロンパス杯で8位に入るなど、存在感を示している。