663日ぶり投手復帰

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手が16日（日本時間17日）のパドレス戦で663日ぶりの復帰登板を果たしたことは、各方面にすさまじい反響を及ぼした。通算213勝＆154セーブを挙げた殿堂入り投手は「投手・大谷」に改めて魅了された様子。「投球に専念するなら、球界で最高の投手の一人になるだろう」と絶賛している。

　米スポーツ専門局「FOXスポーツ」でアナリストを務めるベン・バーランダー氏のポッドキャスト番組「フリッピン・バッツ」に登場したのは、2度の最多勝利やサイ・ヤング賞などを獲得しているジョン・スモルツ氏。大谷の復帰登板を見て「何度も言っているが、ショウヘイ・オオタニが投球に専念するなら、球界で最高の投手の一人になるだろう。大興奮したよ」と持論を展開した。続けて「彼は感情的に全てをコントロールしようとしていたのが分かった。でも、それが素晴らしいと思った」と称賛した。

　大谷は2番アラエスの打席でこの日最速の100.2マイル（約161キロ）をマーク。バーランダー氏が「時速100マイルを出すことを予測していた？」などと問うと「全部の投球が時速100マイルじゃなかったのがよかったね。次回の登板では、必要なときには使えるが、毎球使う必要はないということを引き続き学んでいくべきだ。投球にはキレがあったよ。私は彼の投球の大ファンなんだ」と語り、メリハリのついた投球だったと指摘した。

　その上で「何度も言うが、投球に専念すれば球界で最高の投手になるだろうと信じている。でもそれを見ることはないから、その間、私たちは歴史上最高の選手の一人の、もの凄いピッチングを見ることになるね」と二刀流・大谷翔平への期待をさらに膨らませている。