大相撲五月場所

　大相撲五月場所（夏場所）2日目、西十両筆頭の草野（伊勢ヶ濱）が初めて中入り後の幕内の土俵に上がり、西前頭十七枚目の朝紅龍（高砂）をつり出しで破って“幕内初勝利”を挙げた。まだ髷も結えずに“ざんばら髪”というホープの取組に、ネット上のファンからは「恐ろしい子」「安心感が白鵬並」といった声が上がっている。

　底知れぬ強さを見せた。立合いで真っ直ぐ当たった草野。朝紅龍に左上手を取られ、右も差される苦しい体勢になったが、右下手を引くと左を抱え込みながら体を入れ替えて、強引につり出した。

　ネット上のファンも衝撃。「軽々と吊り上げた…あれが草野か…」「やっぱ草野のパワー半端じゃない」「草野は横綱になれそうな雰囲気ある」「とても速いのに 落ち着きがすごい。 これは強い」「草野の右四つの安心感が白鵬並にやばいな」「ざんばら髪の力士たちの若々しい気迫がすごく良い」「草野……恐ろしい子……」といった声が上がっている。

　1年前の夏場所でデビューし、5場所で十両に昇進。183センチ、151キロという恵まれた体型を武器に、先場所の三月場所（春場所）では14勝1敗で十両優勝。一気に入幕を狙える番付に上がってきた。出世の早さに髪が追いつかず、まだ髷も結えない状況。それでも見せたパワーとうまさに、期待は高まるばかりだ。