8回代打で3ラン

　少女との約束を守るヒーローぶりに称賛が止まらない。米大リーグ・ドジャースの“キケ”ことエンリケ・ヘルナンデス内野手は26日（日本時間27日）、本拠地パイレーツ戦の8回に代打で登場し、5号3ランを放った。その裏側には前日にファンの少女と交わした約束があった。米スポーツ専門局が紹介している。

　1点リードで迎えた8回無死一、二塁のチャンス。コンフォートの代打で打席に立ったキケは、フルカウントから相手投手の7球目を捉えて、左中間スタンドへと運ぶ豪快な3ランホームランを放った。その右手首には、手作りの青いブレスレットが輝いていた。

　米スポーツ専門局「FOXスポーツ」のMLB専門インスタグラムは、このブレスレットにまつわる逸話を紹介。試合前日のファンイベントに訪れた幼い少女から「あなたのためにブレスレットを作ったの」と手作りの品を手渡されたキケ。キケは少女の名前を尋ねた上で「明日、試合で（このブレスレットを）つけるね！」と約束していた。

　同インスタグラムは「この幼いファンにとって物語のような瞬間」と記して動画を公開。スタメンを外れたものの代打で大仕事をやってのけたキケに対し、現地のファンからは「これが野球が史上最高のスポーツで、私の心を掴んでいる理由の1つだ」「素敵だわ！」「彼は最高だ！」「このブレスレットにはとてつもないパワーがある」「これからずっとこのブレスレットをつけるかも！！」など称賛の声が相次いでいた。