マンシーへの心ない行動に米記者は怒り心頭

　米大リーグ・ドジャースのマックス・マンシー内野手に向けられたファンの罵声が波紋を広げている。今季開幕から不振にあえぐ34歳ベテランが試合後、バスに乗り込む際に飛んだ心ない野次。米記者は怒り心頭で「これは全く不適切で度を超えている」「愚か者の行動だ」と非難した。

　SNS上で出回り、問題になったのは球場からマンシーが姿を見せた瞬間、待ち受けていた米ファンが罵声を浴びせたもの。バスに乗り込んだ直後、足を止めたマンシーはフロントガラス越しに声の方をじっと見つめていた。

　この動画を巡り、各方面で非難の声が噴出。米専門メディア「ドジャース・ネーション」のダグ・マケイン記者は同メディア公式インスタグラムとの共同投稿で、野次の中身も伝えながら「我々はこれを許さない。これは愚か者の行動だ。誰か知らないけど」「これは全く不適切で度を超えている」と怒りをぶちまける動画を公開している。

　23日（日本時間24日）から敵地で行われたカブス2連戦中のものとみられ、「これを言ったヤツは本当に愚か者だ。マックス・マンシーは何百万ドルをもらっていて、ワールドシリーズも優勝していて、オールスターにも選ばれている。なのにシカゴの路上でこんな暴言を吐くなんて」と、心ないファンの行動を容赦なく非難した。

　マケイン氏の声に米ファンも続々と賛同。「本当のドジャースファンじゃないね」「彼はファンじゃない。ただの“荒らし”だよ」「ヤツは愚か者だ。私たちはマンシーが大好き！」「他の選手と同じようなスランプに陥っているだけ」「彼（マンシー）も人間。調子が悪いシーズンなだけよ」「選手にこんな失礼なことをするのはファンではない」とのコメントが書き込まれ、擁護派が占めた。

　長年ドジャースでプレーしてきた功労者マンシー。元々打率が高いタイプではないが、通算195本塁打を放っている強打の三塁手は、今季ここまで打率.173、96打席で33の三振を喫するなど不振が顕著に。ここまで本塁打はゼロ、打点はわずか4、OPSも.527と苦しんでいる。27日（日本時間28日）の本拠地パイレーツ戦では、6試合ぶりのヒットを記録。3打数1安打だった。