男女混合で世界6つの地域からチーム編成、6週にわたって北米＆欧州で熱戦を展開

　カナダのスポーツ興行会社「ザ・カーリング・グループ（TCG）」は24日、世界初のプロカーリングリーグ「Rock League（ロックリーグ）」の設立を発表した。来年4月から男女混合で世界6つの地域からチームを編成して行われ、アジアチームは日本の吉田知那美が主将を務める。

　発表によると、「ロックリーグ」は2026年2月のミラノ・コルティナ五輪と3月のカーリング世界選手権を終えた4月からスタート。「世界クラスの競技を提供し、競技の革新を推進し、大陸を越えてカーリングのファンを結びつけることをミッションとしている」という。

　形式は6チームによって6週間、週ごとに異なる開催地で試合が行われ、カナダ、米国、欧州が計画されている。選手は男子5人と女子5人の構成。チームは地域ごとに編成され、カナダから2、欧州から2、アジアから1、米国から1チームとなる。

　アジアの主将は吉田が務め、ほかにレイチェル・ホーマン（カナダ）、ブルース・ムート（スコットランド）、ブラッド・ジェイコブス（カナダ）、アリナ・パッツ（スイス）、コーリー・ドロップキン（米国）が主将として参戦する。他の参加選手やチーム名称は今秋に発表予定。

　自身のインスタグラムで新リーグ誕生を報告した吉田は「プロリーグ、アジアパシフィックチームキャプテンに任命してもらえたことを誇りに思います。私の使命は、壮大なアジアパシフィックのカーリングファンや選手たちを世界に繋ぐこと。そして国や大陸のボーダーをすべて飛び越え世界で活躍するたくさんのカーリングスーパースターが生まれることを楽しみにしています！　新しいカーリングの1ページに」と意気込んだ。

　また発表によると、TCGの共同創設者でCEOのニック・サルスキー氏は「ロックリーグは、カーリングというスポーツをプロ化し、進化させ、大陸を越えた世界中のファンとアスリートを結びつけるというTCG社のビジョンを反映したものです。私たちは、一流のプレーと競技への情熱がぶつかり合う国際的な舞台を創立します」とコメントした。

　さらに「今日の発表は始まりに過ぎず、これから多くの詳細が発表される予定です。私たちは、試合を進化させ、すべての人に特別な体験を提供することに取り組んでいます」と呼びかけた。

　また、ロックリーグとTCGの戦略アドバイザーを務めるジョン・モリス氏は「ロックリーグ初のキャプテンを選出する際、リーダーシップ、チームメートとの連携、そしてもちろん氷上でのスキルなどいくつかの重要なポイントに注目しました」とコメントした。

　続けて「これから数か月でチーム構築を進めるにあたり、私たちの目標は、カーリングの魅力を最大限に引き出し、長年のライバルがチームメートとなったり、期待の新人がプロ選手としての地位を確立するチャンスを得られるような、唯一無二の体験を創り出すことです」と説明。今後数か月以内にチーム名などの詳細を発表するという。