大金星逃すも前半リード奪った主将の一撃に現地実況も賛辞「素晴らしい突進だ」

　ラグビー日本代表は17日、テストマッチのイングランド戦（英ロンドン）に15-35で逆転負け。前日本代表ヘッドコーチ（HC）エディー・ジョーンズ氏率いる強豪に金星を逃した。しかし、前半は15-10とリードする展開。最後はフランカーの主将リーチ・マイケルが鮮やかな4人抜きでトライを炸裂させた瞬間を、英メディアが「なんというトライだ！」と賛辞とともに動画付きで公開し、現地実況も「おお、リーチ！　素晴らしい突進だ」と大興奮で伝えている。

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　エディーHC率いる強豪イングランドを本気にさせる一撃だった。10-10で迎えた前半32分。攻め上がった敵陣右サイドでリーチがボールを受けると、潰しに来たタックルを交わし、さらに相手2人の間隙を突いてグンと加速。最後はカバーに来た4人目も巧みなステップで逆を突き、そのまま一気にトライを決めてみせた。

　イングランドからリードを奪う渾身の一撃。8万人超が集った敵地も騒然とした空気に包まれた。英衛星放送「スカイスポーツ」は「なんというトライだ！　素晴らしいキャプテン、リーチマイケルがイングランド相手に前半で15-10と予期せぬリードを日本にもたらす！」と公式インスタグラムに動画付きで速報した。

　目の当たりにした海外ファンから「ビースト」「防御が素晴らしい」「ネイマールのようだ」「素晴らしい素材」という称賛の声が相次ぎ、一方で中継した実況アナウンサーは「おお、リーチ！　素晴らしい突進を見せる。リーチがそのまま突き進む。そのまま決めてしまった！」と大興奮で会心トライを伝えていた。

　リーチのトライで15-10とリードして置き返しながら、後半は一気に本気モードになったイングランドに屈し、敗れた日本。しかし、残り1年を切った19年ワールドカップ（W杯）日本大会に向け、敵地で価値ある経験を積んだことは間違いない。