Amazon プライム・ビデオで生配信

　ボクシングのトリプル世界戦が24日、東京・両国国技館で行われる。23日は都内で前日計量が行われ、メインイベントのWBA世界バンタム級（53.5キロ以下）王者・井上拓真（大橋）は53.4キロ、挑戦者の同級9位ジェルウィン・アンカハス（フィリピン）は53.4キロで一発パス。興行はAmazon プライム・ビデオで生配信される。

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　先に計量台に乗ったのは王者の拓真。両腕でガッツポーズをつくった。全裸になったアンカハスは慎重に台へ。一度計り直すなど緊張感が漂ったが、なんとかクリアした。笑顔で握手を交わした後は恒例のフェイスオフで12秒睨み合い、決戦ムードが高まった。

　2階級4団体統一を果たした尚弥（大橋）を兄に持つ拓真は、メインイベントの大役を任された。当初は昨年11月に開催予定だったが、自身の肋骨骨折で延期に。「過去イチの強敵」とIBF世界スーパーフライ級王座を9度防衛したアンカハスを迎え撃つ。22日の会見では挑戦者からTシャツをプレゼントされた拓真が苦笑いするなど、友好的な雰囲気が流れていた。

　セミファイナルのWBC世界バンタム級タイトルマッチに臨む同級1位・中谷潤人（M.T）は53.3キロ、王者アレハンドロ・サンティアゴ（メキシコ）は53.4キロでクリア。サンティアゴはパンツ姿で台に乗ったが、パスできずその場で全裸になって計り直した。クリアするとパンツを履いてガッツポーズ。中谷は堂々と一発クリアした。

　中谷は昨年9月にWBO世界スーパーフライ級王座を初防衛。約10キロの減量苦で動きが芳しくなく、被弾する場面もあった。王座を返上し、制限体重が1.4キロ重いバンタム級転向初戦で日本人3人目の「全勝3階級制覇」に挑む。

　WBO世界スーパーフライ級（52.1キロ以下）王座決定戦では、同級1位・田中恒成（畑中）が52.0キロ、同級2位クリスチャン・バカセグア（メキシコ）が52.0キロでパスした。田中は2020年大晦日にWBO同級王者だった井岡一翔（志成）に8回TKO負けした後は再起後4連勝。日本人3人目、世界最速21戦目での4階級制覇を狙う。

　バンタム級8回戦の臨むジョナス・スルタン（フィリピン）は53.3キロ、日本同級3位・増田陸（帝拳）が53.4キロでクリアした。