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河村勇輝が明かした「理想のバスケット」 危機感抱く横浜BC、強豪相手に立ち返った原点

昨シーズン、バスケットボールBリーグで初のチャンピオンシップ出場を果たした横浜ビー・コルセアーズだが、今シーズンは開幕から19試合を終えた時点で7勝12敗と黒星が先行。リーグ戦の中断期間が明けた12月も苦戦が続き、10日の秋田ノーザンハピネッツ戦ではシーソーゲームの末に残り42秒で4点差とリードを広げながら、逆転を許して痛恨の連敗を喫していた。ホームの横浜国際プールに戻ってきた横浜BCは、中2日で行われた天皇杯・3次ラウンドでサンロッカーズ渋谷を79-66で破ると、再び中2日で迎えた16日に西地区2位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズと対戦。難敵相手に苦しみながらも、チームは「自分たちのバスケット」に今一度立ち返り、上昇のきっかけを掴もうとしている。

16日の名古屋D戦で24得点9アシストをマークした河村勇輝。今季も横浜BCの浮沈の鍵を握っている【写真:B.LEAGUE】
16日の名古屋D戦で24得点9アシストをマークした河村勇輝。今季も横浜BCの浮沈の鍵を握っている【写真:B.LEAGUE】

16日の名古屋D戦に79-70で勝利、河村勇輝は24得点、9アシスト

 昨シーズン、バスケットボールBリーグで初のチャンピオンシップ出場を果たした横浜ビー・コルセアーズだが、今シーズンは開幕から19試合を終えた時点で7勝12敗と黒星が先行。リーグ戦の中断期間が明けた12月も苦戦が続き、10日の秋田ノーザンハピネッツ戦ではシーソーゲームの末に残り42秒で4点差とリードを広げながら、逆転を許して痛恨の連敗を喫していた。ホームの横浜国際プールに戻ってきた横浜BCは、中2日で行われた天皇杯・3次ラウンドでサンロッカーズ渋谷を79-66で破ると、再び中2日で迎えた16日に西地区2位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズと対戦。難敵相手に苦しみながらも、チームは「自分たちのバスケット」に今一度立ち返り、上昇のきっかけを掴もうとしている。

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 ジョシュア・スミスやスコット・エサトンなど、インサイドでの高さや強度に分がある名古屋Dに対し、横浜BCは時にはダブルチームを仕掛けて相手の動きを止めていく。落ちたシュートにはミスマッチであっても飛び込み、この試合にベンチ入りした12人全員がリバウンドを記録。粘り強い戦いで名古屋Dとの第1戦に79-70で勝利した試合後、横浜BCの青木勇人ヘッドコーチ(HC)はこのように振り返った。

「トランジションのところとリバウンドのところでしっかり戦えていたのが大きいと思いますし、苦しい時間帯もあった中でみんなで耐え抜いた試合ができました。(天皇杯でSR渋谷に勝利し)少しチームが緩んでしまいそうな状況だったとは思いますが、チームとして今日の試合に入ることができて、ディフェンスからファイトできたことは一歩成長につながったと思います。

(ディフェンスやリバウンドについて)意識だけではどうにもならないとは思いますが、意識がないことには勝負の土俵にも上がれません。リバウンド争いで弾かれたり、50:50のボールになったところを奪われてしまうのが続いていた中、『身体を当てる』『5人でリバウンドを取る』『50:50に飛び込む』というのを毎回の反省材料にしていました。全員の意識ができた結果が、今日に表れたのではないかと思います」

 苦戦が続いていた中で、横浜BCの選手たちは自分たちが目指すバスケットボールがどのようなスタイルかを改めて洗い出したという。この試合で24得点をマークして勝利に導いた河村勇輝は、ミーティングやチーム内での声かけを積み重ねる中で、チームとしての「らしさ」を取り戻しつつあることを明かす。

「全員でディフェンスをして、我慢強く試合を作りながら、最後の5分や3分というクラッチタイムで一気に突き放すことが理想のバスケットだと感じています。僕らは30点や40点という差をつけて勝つようなチームではないと思っていて、どのような相手にも、点差が離れなかったり、我慢の時間が続いたりするであろう中で、自分たちの流れが来ない時でも、常に折れずにやっていくという意識が、特に秋田戦を終えてからチームとして定義できたのではないかと思います」

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