かつて練習で挑んだ4A動画が反響拡大

　フィギュアスケートの羽生結弦（ANA）は、北京五輪の男子シングルに出場し、4位入賞した。フリーでは前人未踏の4回転アクセル成功を目指したが転倒。右足に負傷を抱えながらの挑戦が、世界中のファンに感動を届けた。大会後に話題となったのは、カナダ・クリケットクラブのコーチが公開した練習風景だった。ハーネス付きで4回転アクセルに綺麗に着氷。SNS上で驚きの声が集まっていたが、フィギュア大国ロシアのメディアもこれに注目し、同国のファンからは「綺麗だ」「天才」と反響が寄せられている。

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　羽生は北京五輪でメダルは逃したものの、10日のフリーで冒頭に4回転アクセルにチャレンジ。転倒で成功はならなかったが、国際スケート連盟（ISU）公認大会で初めてジャンプとして認定された。21日からの世界選手権代表にも選ばれていたが、北京五輪で負傷した右足関節の捻挫が完治していないため、欠場すると日本スケート連盟が1日に発表している。

　そんな羽生に関しては大会後、ある映像がフィギュアファンの間で話題となった。クリケットクラブのコーチ、ジェフ・ディオニシオ氏がインスタグラムに公開した練習風景。文面には「振り返り」とつづられていたが、かつて羽生が練習で跳んでいた4回転アクセルだった。補助のハーネスを付けた状態だったが、伸びやかに跳んで綺麗に着氷。両手を広げてバランスを取った。

　日本のファンのみならず、海外ファンからも称賛が集まっていたが、ロシアメディア「Sports.ru」のフィギュア専門インスタグラムもこの動画に注目。コメント欄には同国のファンから「ユヅは天才」「着氷の神」「まだ挑戦中なのね」「ブラボー。真の天才」「綺麗だ」「神の領域」「レジェンド」「彼は絶対成功させる」などと驚きが書き込まれていた。

　羽生が欠場する世界選手権には、三浦佳生が代わりに出場すると発表されている。