今年初戦ダイキンオーキッドレディス

　3日に女子ゴルフの今年初戦・ダイキンオーキッドレディス（4～7日、沖縄・琉球GC）の練習ラウンドが中止となり、日本女子プロゴルフ協会（JLPGA）の小林浩美会長らが同日にリモート会見を開いた。2日夜までに大会関係者2人がPCR検査で新型コロナウイルス陽性に。選手、大会関係者に濃厚接触者がおらず、予定通り有観客で試合を行うことを発表した。

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　開幕前日の練習が中止となり、選手、キャディー、大会関係者らの安全を守るため、3日は終日ゴルフ場への立ち入りが禁止に。大会会場の消毒作業、濃厚接触者の洗い出し作業などを進めていた。

　陽性判定のあった該当者1人は2月26日に検査を受け、27日に陽性に。陽性は大会業務に携わる前であり、会場に来場していなかった。選手及び大会関係者との濃厚接触者もなし。該当者は所轄保健所の指導に従い、本大会への関与はしないこととなった。

　もう1人は27日にPCR検査を受検し、28日に要再検査の判定に。3月2日夜に陽性と確認された。無症状だが、3日に改めて病院で診察を受ける予定としている。25日から隔離を開始した2日夜までの行動記録を確認。27日と2日に屋外仮設物施工業務を担当していたが、保健所の指導の下、選手、大会関係者には「濃厚接触者はいない」と判定された。

　27日に受けた検査の結果が出る前に作業をしまっていた状態。同協会のガイドラインでは陰性判定を受けるまでコース入場不可となっているが、小林会長は「一部で徹底できていなかった。強く徹底をさせ、一緒に取り組んでいきたい。私たちの努力も必要。次週以降は情報共有も徹底したい」と語り、謝罪した。

　総検査数1170件のうち、陽性は2件だった。選手には3日午前5時に練習ラウンドの中止などを一斉メールで通達。小林会長は「多くの方々にご心配とご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。陽性者の回復を心よりお祈りいたします。選手、キャディーなどの関係者には陽性者、濃厚接触者がいなかったことから、予定通りに大会を開催することになりました」などと話した。

　今大会は各日1000人のギャラリーを入れ、国内女子ツアーでは2019年の最終戦以来1年3か月ぶりの有観客となる予定。主催するダイキン工業常務執行役員の竹中直文大会実行委員長は「徹底した感染対策防止を行って（有観客を）決定しました」と話した。