井上との対戦へ向けて早期の米国入りで準備

　ボクシングのWBAスーパー＆IBF世界バンタム級王者・井上尚弥（大橋）は4月25日にWBO王者ジョンリエル・カシメロ（フィリピン）と、米ラスベガスで統一戦を行うことが決定的となった。カシメロは「モンスターキラーだ！　世界を震撼させたい」と早速息巻いているが、陣営によると米国入りし入念な準備を進めるという。権威ある米専門誌「ザ・リング」が報じている。

【注目】CW-Xを川澄奈穂美選手がお試し　運動パフォーマンスを支える「股関節サポート機能」って？（W-ANS ACADEMYへ）

「4・25」に米ラスベガスでの開催が決定的となった3団体統一戦。正式発表はされていないが、カシメロは早くも井上を挑発。水面下での前哨戦はすでに始まっているようだ。

　一方で陣営もモンスター撃破へのプランを描き始めている。ノノイ・ネリトレーナーによると、井上戦へ向けて米国でトレーニングを積む予定で、そのためのビザもすでに取得済みだという。記事では、長期間にわたってパッキャオのアシスタント・トレーナーを務め、現在はカシメロを支えるネリ氏はこうコメントしている。

「この試合はカシメロにとってタフな試合になるだろう。彼はハードな練習をする必要がある。なぜならイノウエは簡単な相手じゃないからだ」。井上の強さを認めた上で、「カシメロもタフなファイターだ。彼はパワーもあるし、経験もある。そして彼は世界王者だ。それでもイノウエを倒すためにトレーニングは最も重要なものになる」と米国での下準備で井上撃破への糸口を見つけ出そうとしている。

　決戦まで約3か月。11秒KO男テテを破った3階級王者は決して侮れない存在になりそうだ。