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「太るから」で量を減らすと危険も 今日からできる「内臓脂肪を減らす3つの食習慣」

忙しく働く大人世代が日常のパフォーマンスを上げる方法を“食”から考える「THE ANSWER」の連載「働く人の食事術」。Jリーグやラグビートップリーグをみてきた公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏が日々のパフォーマンスを上げる食事術を指南する。

朝食でタンパク質を摂って体内時計をリセット
朝食でタンパク質を摂って体内時計をリセット

連載「働く人の食事術」―忙しいビジネスマンが気になる「内臓脂肪」

 忙しく働く大人世代が日常のパフォーマンスを上げる方法を“食”から考える「THE ANSWER」の連載「働く人の食事術」。Jリーグやラグビートップリーグをみてきた公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏が日々のパフォーマンスを上げる食事術を指南する。

 仕事に追われるビジネスマンにとって、特に気になるのが「内臓脂肪」。健康に気を遣っているつもりでも気づけば、増えていることは珍しくない。どうすれば、効率良く減らすことができるのか。橋本氏は今日からできる「3つの食習慣」を推奨した。

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 先日、ビジネスマン向けの講演会の打ち合わせのなかで、「生活が不規則だし難しい食事コントロールはできない。簡単な食べ方一つで、内臓脂肪を減らせる方法はありませんか?」。そんな質問が飛び出しました。

 一つだけではなかなか難しいのですが、今日からできる「内臓脂肪を減らす3つの食習慣」をお話しします。

 まず、生活が不規則な方におすすめしたいのは、朝食でタンパク質を摂ることです。人間に備わっている体内時計は、1日25時間のサイクルで動いています。私たちは健康を保つ上で、体が時差ボケ状態にならないよう、毎日1時間のズレを修正する必要があります。その役割を担うのが、朝日を浴びることと朝食をとること。特に、糖質とタンパク質を一緒に摂ることで、体内時計がスムーズにリセットされます。

 体内時計をリセットすることで、体温やホルモンの分泌など体の基本的な機能がコントロールされ、食後の高血糖を防ぎ、「太りにくい体質」になります。朝食はコーヒーだけ、あるいはそれに食パンだけという方は、例えばパンにチーズとハムをのせる、コーヒーをカフェオレにするなど、手軽な食材でタンパク質をプラス。卵やチーズ、ハム、ヨーグルト、牛乳を冷蔵庫にストックしておくと便利です。

 次に実践してほしいのが食物繊維を摂ること。食物繊維は血糖値の上昇を緩やかにし、腹持ちを良くすることで食べすぎを予防する働きがあります。主食を白いパンや白米から、玄米、雑穀米、ライ麦パンなど精製されていないものに切り替える。毎食、野菜、果物、キノコ、海藻類から、何かしら食べるよう意識してみてください。

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橋本 玲子

株式会社 Food Connection 代表取締役

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

ラグビーワールドカップ(W杯)2019で栄養コンサルティング業務を担当。2003年ラグビーW杯日本代表、サッカーJ1横浜F・マリノス(1999年~2017年)、ラグビーリーグワン・埼玉パナソニックワイルドナイツ(2005年~現在)ほか、車いす陸上選手らトップアスリートのコンディション管理を「食と栄養面」からサポート。また、ジュニア世代と保護者に向けての食育活動も行う。アメリカ栄養士会スポーツ循環器栄養グループ(SCAN)並びに、スポーツ栄養の国際的組織PINESのメンバー。アメリカ栄養士会インターナショナルメンバー日本代表(IAAND)として、海外の栄養士との交流も多い。近著に『スポ食~世界で戦うアスリートを目ざす子どもたちに~』(ベースボールマガジン社)

URL:http://food-connection.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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