【アジア大会ライター取材日記】いくつもの大勝の裏に感じる、日本の部活動の力
連日、熱戦が繰り広げられるアジア大会。「THE ANSWER」では現地で取材するライター・平野貴也氏による取材日記を展開する。7日目は女子ホッケー、バスケットボール女子3×3を取材。バスケ女子3×3で実力差のある相手との圧勝劇から気づかされた「日本の部活動」の力とは――。
実力差のある他国との対戦から見えた日本の部活動の恵まれた環境
連日、熱戦が繰り広げられるアジア大会。「THE ANSWER」では現地で取材するライター・平野貴也氏による取材日記を展開する。7日目は女子ホッケー、バスケットボール女子3×3を取材。バスケ女子3×3で実力差のある相手との圧勝劇から気づかされた「日本の部活動」の力とは――。
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取材7日目は、半日行動になりました。日本から持って来た宿題が終わらず、ホテルで原稿を書いていました。それでも大会の情報が気になり、色々とニュースを読んでいました。バドミントンでは、前日に男子シングルスの桃田賢斗選手(NTT東日本)が世界ランク1427位のネパール人選手に快勝したとか(今日、地元インドネシアのエース選手に敗れてしまいましたが……)、女子シングルスの山口茜選手(再春館製薬所)がアフガニスタンの選手に無失点でゲームを取ったというニュースが出ていました。なかなか対戦しない格下と対戦するのも、アジア大会の特徴です。
25日、私は夕方から女子ホッケー(日本は4-2で中国を下して準決勝進出が確定)の取材を行い、その後、バスケットボール女子3×3の会場に向かいました。日本は、先日の取材日記でも紹介したように、5人制のバスケットボールでフル代表を狙える若い選手たちで構成されていて、現役高校生も2人出場しています。この日は、21-4でネパールに大勝しました。相手選手は、フリースローもガクガクしたフォームで投げるほどで、基礎技術の違いは明白でした。バドミントンにしても、バスケットボールにしても、日本代表を応援する目線だけなら「国の代表なのに、そんなに弱いの? 相手にならないな」などと思うかもしれませんが、逆の目線で見ると、日本は身近に多くの部活動があり、学生時代から恵まれた環境でプレーしているのだと気付かされます。