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「精神的しんどさも挑戦の醍醐味」 “天才の重圧”破った自信こそ100m障害女王・福部真子の支え

笑いながら明かす挑戦のつらさ「吐き気との闘い。感情がごちゃごちゃで情緒不安定」

 近年、次々と日本新が生まれる女子100メートル障害。福部は青木益未、寺田明日香の元日本記録保持者2人と切磋琢磨してきた。今は結果が出ずに不安な日々。悩みすぎて「汚い言葉で申し訳ないですが、ゲボが出そう」とネタまじりに笑う。「吐き気との闘い。感情がごちゃごちゃで情緒不安定なんです」

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 それでも、寺田やコーチらに「良い変化だと思う」「今までの感覚に戻したい気持ちもわかるけど、戻ったら12秒7や6どまり。今はタイムが落ちても(挑戦しないと)世界や新しいタイムにたどり着けない」と言われ、前を向けた。決意は揺るがない。

「2020年冬に地元の広島に拠点を移して、その時から自分はパリ五輪でファイナルに残りたい、残るために戻ってきたと思っています。自分の中で心が決まっていた。12秒5を目指せている今を大切にしたい。精神的にしんどいけど、そのしんどさも挑戦の中の一つの醍醐味。しんどいからこそ達成した時に頑張ってよかったと思える。

 ここまで這い上がって来られたことをプライドとして持ちつつ、チャレンジしていきたい。いろいろ経験してきたからこそ、こうやって思えるので腹をくくってます。今はカッコいいところを見せられないかもしれないけど、こうやって『頑張って、楽しんで挑戦してるよ』という姿が誰かの活力になってくれたら」

 今後は5月6、7日の木南道孝記念にエントリー。6月に日本選手権(ともに大阪)を控える。苦しんできたかつての「天才」は幾度も壁を乗り越えてきた。そこで得た自信こそが挑戦の支え。大輪の花を咲かせる瞬間は、来年のパリだ。

(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)

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