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府中で1年間威張れるか ラグビー元日本代表・廣瀬俊朗が力説、ダービーの重みと友情

常に日本一を争うチーム同士「自然と気合が入った」

廣瀬 「府中で1年間威張れるかどうかが決まるのが府中ダービー! 現役時代は、ここだけは勝ちたいという気持ちはありました。当然向こうもね。府中にチームがあって、普段、街でも出会ったりする。向こうは監督にエディー(・ジョーンズ/現イングランド代表HC)さんだったり、清宮(克幸)さんとかビッグネームが指揮していたから、負けないぞみたいな感じがあったのは、すごく印象深いですね」

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大野 「常に日本一を争うチームが同じ街にあるというのは、なかなかないこと。でも街で会ったらお互い仲いいし、日本代表でも、この2チームの選手は結構招集されることも多いから、活動が終わった後も一緒に飲みに行ったりもする。だからこそ、試合になったら負けたくないという気持ちが強い。真壁(伸弥/旧サントリー、日本代表LO)なんて、普段はすごく優しいけど試合になったら鼻にフックしてくる。でも終わればノーサイドで、みんなでまた乾杯しようというのが、府中ダービーには特に色濃くあると思いますね」

廣瀬 「懐かしいなぁ。サントリーは上手なイメージがあって、スキルフルで、ちょっと華やか。そのサントリーに対して、泥臭い僕たちみたいな、割とそういう対決が続いていた感じで面白かったね」

大野 「自然と気合が入りましたね。順位どうこうじゃなくて。やはりサントリーは東芝を警戒していたし、東芝の順位が低くても向こうは絶対にナメた感じがなかったし、こっちもそういう気持ちを持って挑んでいた」

廣瀬 「府中ダービーだと、均ちゃんがすごく走っていたイメージがあるな。躍動していたね」

大野 「サントリー戦はね。なんだかトライしたりね。トシがキャプテンの時に、味の素スタジアムでダービー戦があった。あの時はチームにも危機感があった。自分も筋断裂していたけれど、痛み止めを打ちまくって出たら、意外といいプレーができてトライもしていた」

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19、23年と7大会連続で取材。

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