後輩・渋野日向子から届いた1通のLINE 23歳成澤祐美、6度目でプロテスト合格を掴むまで
午後4時20分、渋野から届いていた1本のLINEメッセージ
その後、成澤はメディア対応などを終え、ひと段落した午後4時20分、1本のLINEメッセージを目にした。
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「ゆみさん ほんとにほんとにおめでとうございます」
ひらがなだけの22文字。渋野からだった。
「ビックリしました。それも、結果が(JLPGA公式サイトに)発表されてすぐでしたから。渋野、自分の試合だってあったのに……」
うれしくなった成澤は「この前、一緒に練ランして刺激をくれたおかげだよ」と返し、渋野からは「そう言っていただけるとうれしいです」。TOTOジャパンクラシック第2ラウンド(R)を終えたばかりの後輩からの気遣いが、テスト合格の喜びをさらに大きくした。
作陽高時代、成澤はチームのエースだった。2015年全国高校ゴルフ選手権女子団体戦で、成澤は第1R67、第2R67。渋野は67、73で回り、ともに優勝に貢献した。36ホールの個人戦では、成澤が通算6アンダーで2位、渋野は通算イーブンパーで22位。成澤は「当時から渋野はすごかった」と振り返るが、自身の方が上にいたことは明らかだった。
それでも、卒業後は「いばらの道」が待っていた。最初に受けた16年度プロテストは最終26位。合格圏に2打届かなかった。17年度は2次予選で不通過、渋野は最終の第3Rカットで不合格。18年度は成澤が最終59位で合格圏に8打届かず、渋野は14位タイで合格した。
「めっちゃ、悔しかったです。後輩に負けた悔しさが大きかったのと、うらやましさで『いいな~』と思いました」