大学女子駅伝日本一の裏に“走れない主将” 前日に涙のスピーチ「走るのは6人だけど…」最後にまた滲んだ秋の空――名城大・瀬木彩花
勝利の陰には、走れなかった主将の涙と葛藤があった。全日本大学女子駅伝は25日、宮城・弘進ゴムアスリートパーク仙台発着の6区間(38.0キロ)で行われ、名城大が2時間2分21秒の大会新記録で3年ぶり9度目の優勝を飾った。主将・瀬木彩花(4年)は補欠に回り、出走はかなわなかった。それでも、レース前日に涙ながらに伝えた言葉が、チームの結束をより強固にした。

「THE ANSWER 陸上PLUS|STORY」 全日本大学女子駅伝
勝利の陰には、走れなかった主将の涙と葛藤があった。全日本大学女子駅伝は25日、宮城・弘進ゴムアスリートパーク仙台発着の6区間(38.0キロ)で行われ、名城大が2時間2分21秒の大会新記録で3年ぶり9度目の優勝を飾った。主将・瀬木彩花(4年)は補欠に回り、出走はかなわなかった。それでも、レース前日に涙ながらに伝えた言葉が、チームの結束をより強固にした。
その言葉、表情の1つ1つが、3年ぶりの頂点のラストピースになった。
レース前日の24日。ミーティングで、瀬木は仲間たちを前に思いを伝えた。自分は走れない。悔しくないわけがない。それでも絶対、絶対勝ちたい。交錯する感情をうまく言葉にはできない。あふれ出る涙の中で、心の声を紡ぎ出した。
「走るのは6人だけど…6人だけじゃ強いチームとはならない。メンバーも、メンバーじゃない人も調子がよかったよね。その1人1人、みんながいたから強いチームがつくれたんだよ」
胸中を絞り出すほどに視界はぼやけた。止まらない涙の中で、こう続けた。
「明日(25日)は1人1人が自分ができること、自分が置かれた立場で頑張ろうね」
みんなが、これまでの瀬木の葛藤、そして踏ん張る姿を見てきた。主将の鼓舞は、仲間たちの心を揺さぶり、よりチームの結束を強めた。
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