早大Vから約20分…最後にゴールした“激レアさん” 北極海で船上生活、練習厳禁の理由は「シロクマがいるから」――北海道大・秋野僚太
シロクマがいるから外で走れない…。そんな異例すぎる夏を過ごした26歳が、出雲路を駆け抜けた。12日の出雲駅伝(島根・出雲大社~出雲ドーム、6区間45.1キロ)で、北海道大は21位。アンカー6区(10.2キロ)を務めたのは、水産科学院博士課程2年の秋野僚太だった。優勝した早稲田大から約20分が経過し、大会最後のゴールテープを切った男は、大学駅伝界の“激レアさん”だった。

「THE ANSWER 陸上PLUS|STORY」 出雲駅伝
シロクマがいるから外で走れない…。そんな異例すぎる夏を過ごした26歳が、出雲路を駆け抜けた。12日の出雲駅伝(島根・出雲大社~出雲ドーム、6区間45.1キロ)で、北海道大は21位。アンカー6区(10.2キロ)を務めたのは、水産科学院博士課程2年の秋野僚太だった。優勝した早稲田大から約20分が経過し、大会最後のゴールテープを切った男は、大学駅伝界の“激レアさん”だった。
沿道の駅伝ファンの拍手を浴びながら、秋野は懸命に走った。出雲ドームが近づくと、サングラスを外し、笑顔でフィニッシュテープを切った。2年連続3度出場の北海道大は、出場の6選手全員が大学院生ランナー。途中で繰り上げスタートとなる場面もあり、オープン参加の中国四国学連選抜を含む全22チームの中で最後のフィニッシュだった。
秋野は2年連続で最長区間の6区を任され、33分55秒の区間21位。ただ、昨年からタイムを1分11秒縮めた。「心理的にも少し厳しい展開になってしまい、タイムには納得いかないですが、去年に比べると、うまく走れたかなと思います」。その表情には充実感がにじんでいた。
秋野は普段、北海道大大学院の水産科学院で北極海の「海氷」研究に打ち込んでいる。
そもそも、この夏の過ごし方からして普通ではなかった。6月、秋野はアラスカにいた。米アラスカ州最北部のウトキアグヴィク(旧名バロー)。北極圏に位置する小さな町だ。調査のために約1か月間滞在。現地の小さな研究施設を拠点に、海氷の観測に取り組んでいた。
当時、指導教員からは、あることを厳しく言い渡されていた。
「シロクマが出るから外には出ないで」
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