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「一瞬の無理がその先のバスケ人生を縮める」 元日本代表選手が高校生に届けたエール

夢を叶えるために大切なことは「3段階の目標を持つこと」

 続いて、質疑応答のコーナーへ。「技術」「メンタル」「進路」の3つのテーマで、現役高校生から質問がぶつけられた。

――試合中、チームが負けているときは、声掛けなど、どんなことを意識すればいい? 

「負けているときこそ、焦らない。負けをイメージするとみんなの気持ちもプレーも、それに引っ張られてしまいます。

 バスケットは、相手に15点引き離されても逆転できるスポーツであり、そこが面白い。『どうしよう負けるかもしれない』でははなく、『絶対にこの試合は勝てる』と自分を信じる、そして仲間を信じる。そうすることでプレーもいい方向に向いてきます。

 また、負けているときって、結構、自分でいかず、すぐに人に(ボールを)回してしまい、人頼みになる。そうするとどんどん悪いペースになっていきます。負けているときこそ、自らシュートにいき、『大丈夫、いけるいける!』『まだまだ!』と、前向きな言葉を周りにかけてほしい。そうすると、みんな積極的にシュートにもいくし、声も出る。『ここからいけるんじゃない?』と会場中の意識も変えるぐらいになります」

――夢を叶えるために大切にしたほうがいいことは?

「夢を叶えるって、一人では難しいと思います。私は夢や目標を叶えるとき、いつも家族の存在や、仲間や恩師を喜ばせたいという気持ちが大きかった。多分、自分だけのためにやっていたら、超えられない壁があった。周りの人たちを喜ばせたいという想いは、何十倍、何百倍ものエネルギーを発揮するものだと思っていたし、大事にしていました。

 それから自分は学生の頃から、ちっちゃい目標、中くらいの目標、大きい目標と3段階の目標を持つようにしていました。ちっちゃい目標は例えば『今日の練習で3ポイントを必ず1本決める』、中は『バスケットの専門誌に名前が載るように頑張る』で、大は『日本代表』。そして、ちっちゃい目標をクリアしていったら、中の目標もクリアできて、日本代表という大きな目標に到達できました。

 大事なのは、小さい目標の積み重ねと感謝の気持ち。頑張ってこの人に恩返しをしたい、という気持ちを、自分のやっていることに乗せる。それが、もっともっと頑張れる源になると思います」

 質疑応答で特に中川さんの言葉に力が入ったのは、ケガとの付き合い方についてだった。「痛みがあっても、無理してプレーしてしまう。休んだ方がいいかどうかの境目を知りたい」。この質問に、自らが経験したケガの苦しみを吐露した。

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長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビューや健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌などで編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(共に中野ジェームズ修一著、サンマーク出版)、『つけたいところに最速で筋肉をつける技術』(岡田隆著、サンマーク出版)、『カチコチ体が10秒でみるみるやわらかくなるストレッチ』(永井峻著、高橋書店)など。

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