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女子ゴルフで感動を呼んだ30代の復活劇 金田久美子らが見せた黄金世代の「お手本」

「THE ANSWER」が各スポーツ界を代表するアスリート、指導者らを「スペシャリスト」とし、第一線を知る立場だからこその視点で様々なスポーツ界の話題を語る連載「THE ANSWER スペシャリスト論」。女子ゴルフでツアー通算6勝を挙げた北田瑠衣(フリー)は「THE ANSWER」スペシャリストの一人を務め、ゴルフ界のトレンドやツアーの評論、自身の経験談まで定期連載で発信する。

ツアー史上最長ブランクの11年189日ぶりの優勝を飾った金田久美子【写真:Getty Images】
ツアー史上最長ブランクの11年189日ぶりの優勝を飾った金田久美子【写真:Getty Images】

「THE ANSWER スペシャリスト論」女子プロゴルファー・北田瑠衣

「THE ANSWER」が各スポーツ界を代表するアスリート、指導者らを「スペシャリスト」とし、第一線を知る立場だからこその視点で様々なスポーツ界の話題を語る連載「THE ANSWER スペシャリスト論」。女子ゴルフでツアー通算6勝を挙げた北田瑠衣(フリー)は「THE ANSWER」スペシャリストの一人を務め、ゴルフ界のトレンドやツアーの評論、自身の経験談まで定期連載で発信する。

 今回のテーマは「2022年の振り返り・ベテラン編」。今季も1998年度生まれの黄金世代を筆頭に24歳以下の選手がツアーを席巻した一方、30代の活躍が感動を呼んだ。金田久美子(スタンレー電気)、藤田さいき(チェリーゴルフ)はともに11年ぶりに復活優勝。上田桃子(ZOZO)、菊地絵理香(ミネベアミツミ)も勝利を収め、終盤戦まで存在感を示した。なぜ、彼女たちは上位を維持できるのか。その理由と若手プロにもたらす影響を北田が解説した。(文=柳田 通斉)

 ◇ ◇ ◇

 今季、30代で優勝したのは、日本勢4人と台湾のサイ・ペイイン(京豊エンジニアリング)、韓国のイ・ミニョン(Q CELLS)を加えた計6人。金田はツアー史上最長ブランクの11年189日ぶり、藤田は金田に次ぐ11年35日ぶりに頂点に立った。北田にとっては、かつてツアーで競い合った戦友であり、心から嬉しかったという。

「悩んで、もがいて、苦しんでいた選手の復活優勝を見ると、感動しますし、『ああ、つらかっただろうな』と思います。長くプレーしている選手は、良い時より悪い時の方が多いですから」

 北田がプロとしてツアーに出始めた2003年、中学2年の金田も主催者推薦でツアー出場を重ねていた。04年7月のゴルフ5レディスでは、不動裕理らと優勝争いを演じて3位に。「勝つか負けるか。本気の優勝を狙っていました」(金田)。その実力とハートの強さは、プロたちの脅威になっていた。

 北田は当時を思い返す。

「私は『面白い子が出てきたな』と思っていました。雰囲気が派手なので、勘違いされることもあったと思いますが、練習は人一倍していました。自分が納得するまでやるタイプで、芯の強さがピカイチでした」

 金田は「天才少女」と呼ばれていた。中学生でツアーの優勝争いをした選手はその前にも、後にもいない。だが、プロ転向後は苦労を重ねた。3年目の11年フジサンケイレディスクラシックで初優勝はしたものの、トッププロたちの壁は厚く、17年からはシード権を獲得できない状態に。「天才少女」だった頃につかんだ感覚、リズムを失い、スランプに陥った。

 ドライバーショットはキャリー約140ヤードのチーピン(左に極端に曲がるショート)ばかり。復活優勝の会見では、「あの頃は、辛すぎてゴルフ場を見るだけ涙が出て、吐くこともありました」と振り返っていた。北田もその事実を知り、「諦めなかったことが凄い」と言った。

「『自分にはゴルフしかない』という思いでやっていたんだと思います。彼女は素直で明るいから、いろんな人に愛されています。いろんなサポートを受けながら、期待も感じていたことでしょう。だからこそ、数多くの人が『良かったね』と思えた優勝になりました。それにしても、最終日17番パー4でピンにつけた第2打が凄かったです。『またやれ』と言われても、なかなかできないスーパーショットでした。ちょっと目に見えない力も感じました」

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