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フィギュアに付き物の「ジャンプの転倒」 冒頭で起きたら選手は“計算”に必死

「THE ANSWER」は北京五輪期間中、選手や恩師の知られざるストーリーや意外と知らない競技の知識など、五輪に新たな“見方”を届ける特集「オリンピックのミカタ」を展開。注目競技の一つ、フィギュアスケートは「フィギュアスケートを好きな人はもっと好きに、知らない人は初めて好きになる17日間」をテーマに連日記事を配信し、競技の“今”を伝え、“これから”を考える。

中野友加里さんが答える「17のギモン」 今回のテーマは「ジャンプの転倒、選手は焦らないの?」【写真:荒川祐史】
中野友加里さんが答える「17のギモン」 今回のテーマは「ジャンプの転倒、選手は焦らないの?」【写真:荒川祐史】

「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」#50 中野友加里が答える「17のギモン」8問目

「THE ANSWER」は北京五輪期間中、選手や恩師の知られざるストーリーや意外と知らない競技の知識など、五輪に新たな“見方”を届ける特集「オリンピックのミカタ」を展開。注目競技の一つ、フィギュアスケートは「フィギュアスケートを好きな人はもっと好きに、知らない人は初めて好きになる17日間」をテーマに連日記事を配信し、競技の“今”を伝え、“これから”を考える。

 元フィギュアスケート日本代表で「THE ANSWERスペシャリスト」を務める中野友加里さんは、ビギナーファン向けに競技にまつわる素朴な「17のギモン」に答えるミニコラムを大会期間中、毎日掲載。8問目は「ジャンプの転倒、選手は焦らないの?」。

 ◇ ◇ ◇

 フィギュアスケートに付き物の転倒。勝負の上では、肉体的にも精神的にも痛みを伴う場合も。特に演技冒頭のジャンプで起きれば、なおさら。しかし、その瞬間から、選手の頭はフル回転になると中野さんは語る。

「もし最初のジャンプでコンビネーションを予定していた場合、点数を取り返すためにコンビネーションジャンプをどこに持ってくるか、計算を始めます。進んでいく曲にもう一度、振り付けを合わせると同時に頭の中は計算式でいっぱい。どこでリカバリーしていくか、頭を悩ませます。ここでうまく失敗を忘れ、気持ちの切り替えができればいいですが、私は引きずってしまうタイプでした。

『これだけ点数が取れるはずだったのに何点減点になるんだろう』と神経質になってしまい、頭はパニックに……。でも、ショートプログラム(SP)とフリーの2本をミスなく揃えることはトップ選手でも難しい。だからこそ、気持ちがうまく切り替えられる人はその後のミスが少なく、上位に食らいついていける。その切り替えこそが、大きな大会で勝つためにも必要なことかもしれません」

 選手はあらゆる想定をして練習している。気をつけなければいけないのが「ノーカウント」だ。

「ショートプログラム(SP)ではジャンプ数が少ないので構成変更は限られますが、規定要素を満たしていないとノーカウントになります。また、フリーでは冒頭に難しいジャンプを持ってくる選手が多いので、万が一の事を想定しなければなりません。

 A、B、もしかしたらCパターンくらいまで演技構成を用意し、いつどこで取り返すかを常日頃、体に染み込ませないといけない。

 例えば、同じ要素を演技内で2回挑み、コンビネーションにならなかった場合、2回目のジャンプが+REP(リピート扱い)となり基礎点の70%しかもらえません。焦ってしまうと、こうしたミスが出てしまいます。私も『無駄な減点をされないように』と口酸っぱく指導されていました」

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中野 友加里

THE ANSWERスペシャリスト フィギュアスケート解説者

1985年8月25日生まれ。愛知県出身。3歳からスケートを始める。現役時代は女子史上3人目の3回転アクセル成功。スピンを得意として国際的に高い評価を受け、「世界一のドーナツスピン」とも言われた。05年NHK杯優勝、GPファイナル3位、08年世界選手権4位など国際舞台でも活躍。全日本選手権は表彰台を3度経験。10年に現役引退後、フジテレビに入社。スポーツ番組のディレクターとして数々の競技を取材し、19年3月に退社。現在は講演活動を行うほか、審判員としても活動。15年に一般男性と結婚し、2児の母。YouTubeチャンネル「フィギュアスケーター中野友加里チャンネル」も人気を集めている。

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