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フィギュアに付き物の「ジャンプの転倒」 冒頭で起きたら選手は“計算”に必死

フィギュアスケートは「計算ができないと勝っていけない」

 演技構成を変えるという点では、先に滑った選手との得点差も関わってくる。

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「私が忘れもしないのは2008年にスウェーデンで行われた世界選手権。コーチの佐藤信夫先生は私の武器だったトリプルアクセルを跳ばなくても勝てると思われたのか、直前に『どっちで行くかは任せるよ』と言われ、困ったことがあります(笑)。なかには他の選手の演技や得点を見ている選手もいますが、私は控え室などで音楽を聞いて情報を遮断していました。そういう場合にコーチが勝ちに行く戦略を立てる場合があります」

 演技をしながら、咄嗟に得点計算をしないといけないフィギュアスケート。「計算ができないと勝っていけないと思います。私は計算の要領が良くない方だったので、構成を考える時は自分で紙にジャンプと基礎点を書き出し、すべてのパターンを頭に叩き込んでいました」。北京五輪に出場している選手もそうした数字を頭に描きながら、戦っている。

「演技構成を変えるリスクは得点減以外にもあります。30メートル×60メートルのリンク全体をまんべんなく使うことも評価の一つで、ジャンプが同じ場所で繰り返された場合は審判員が見ています。また、規定された演技時間を1秒でもオーバーしたら減点に。転倒などで演技が遅れ、要素が入り切らないことがあります。点数だけではなく、あらゆる面の“計算”が生まれるのが、ジャンプの失敗です」

(THE ANSWER編集部)

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中野 友加里

THE ANSWERスペシャリスト フィギュアスケート解説者

1985年8月25日生まれ。愛知県出身。3歳からスケートを始める。現役時代は女子史上3人目の3回転アクセル成功。スピンを得意として国際的に高い評価を受け、「世界一のドーナツスピン」とも言われた。05年NHK杯優勝、GPファイナル3位、08年世界選手権4位など国際舞台でも活躍。全日本選手権は表彰台を3度経験。10年に現役引退後、フジテレビに入社。スポーツ番組のディレクターとして数々の競技を取材し、19年3月に退社。現在は講演活動を行うほか、審判員としても活動。15年に一般男性と結婚し、2児の母。YouTubeチャンネル「フィギュアスケーター中野友加里チャンネル」も人気を集めている。

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