元日に結婚発表、妻は「僕自身を正してくれる存在」

　7月の世界水泳へ、視線は世界を向いている。「かなり若い世代の人たちが50秒台で泳いでいる印象があります」。実力者は過去のメダリストたちだけではない。「カナダの若い選手もバンバン50秒台前半で泳いできているので、自分のタイムではまだまだ世界では戦えないなというのは痛感している」。自身の現状を冷静に分析した。

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「実際、フィジカル的な面では今回（日本選手権）凄く充実していたなと思っていて、あと僕に必要なのはメンタル面とテクニックの部分。きちんと技術とメンタルを相乗効果で合わせていった先に、おそらく50秒3が見えてくると思う。まずはしっかりと自己ベストを狙うところはブラさずにやっていこうと思っています」

　腰に違和感はないものの、「泳ぎの技術的な部分がまだ戻ってきていない」というのが現状。フォームの修正にも取り組んできた。昨年大会の銀メダルは「本当にまぐれ」と謙遜するのも、課題を理解しているからこそだ。

「まだまだ自分の実力を見ると、決勝に出られるか出られないかというのが正直なところ。日本記録更新ももちろん大事ですが、しっかりと決勝に駒を進めることが来年のパリ（五輪）にも繋がってくると思う。そこをブラさずに挑んでいければなと思います」

　新潟を拠点に活動し、東京五輪では全体10位で準決勝敗退の悔しさを味わった。今年元日に結婚を発表。「僕自身を正してくれる存在」。妻のサポートを受けながら2年連続の表彰台に挑む。

（7月1日の第9回は佐藤翔馬が登場）

◆世界水泳　7月14日にアーティスティックスイミング（AS）、飛込から開幕。水球、オープンウォーター、ハイダイビングも行われる。同23日に開幕する競泳は、決勝をテレビ朝日系地上波にて最終日まで8夜連続生放送。ASはBS朝日、飛込はCSテレ朝チャンネルで生放送。