「世界水泳カウントダウン連載」競泳開幕まであと26日―男子100m＆200m平泳ぎ・渡辺一平

　水泳界の“世界一決定戦”世界水泳福岡（テレビ朝日系で中継）が7月14日に開幕する。2001年以来22年ぶりの日本開催となり、中でも注目を集めるのは競泳だ。個人種目で金メダルなら1年後のパリ五輪出場が内定する今大会。「THE ANSWER」では7月23日の競泳開幕30日前から「テレビ朝日×THE ANSWER」としてタッグを組み、様々な企画を実施する。

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　その一つがカウントダウンでお送りする「ウルトラ連載」。出場選手のインタビューに加え、特別企画を織り交ぜながら大会を盛り上げる。6月27日の第5回は、男子100メートル、200メートル平泳ぎに出場する渡辺一平（トヨタ自動車）が登場する。五輪連覇した北島康介ら日本勢が活躍してきた平泳ぎ。勢力図も変わる中、元世界記録保持者の26歳は金メダルを目指す。

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　日本のお家芸復活へ、元世界記録保持者が日本代表に帰って来た。渡辺は日本選手権の平泳ぎ100メートル（59秒62）、200メートル（2分7秒73）で2冠を達成。今大会は男子4×100メートルメドレーリレーを含め、3種目で出場する。

「日本選手権のタイム（の短縮）は、まだまだ全然いける。メドレーリレーもあり、非常に緊張するけど、足を引っ張らないように。入江（陵介）さんからバトンを引き継げるのは光栄なことなので、頑張っていきたい」

　19歳でリオ五輪200メートル6位入賞し、翌2017年に世界記録2分6秒67をマーク。一躍、五輪金メダル候補に挙がり、17、19年世界水泳の200メートルで2大会連続銅メダルを獲得したが、21年東京五輪はまさかの代表落選を味わった。

「そこから水泳人生の第2のフェーズに入った」と渡辺。怪我で世界水泳の選考会を棄権した昨年を経て、日の丸を背負う喜びをかみしめている。

　一方、代表を離れている間に勢力図はガラリと変わった。22歳の佐藤翔馬が21年に2分6秒40で渡辺が持つ日本記録を塗り替え、さらに海外では東京五輪金メダリストのザック・スタブルティクック（オーストラリア）が昨年2分5秒95の世界新記録をマーク。世界は2分5秒台に突入している。

　そんな現状について「100メートル平泳ぎも含めて、どんどん伸びていくべき。ですが、現状はクック選手が1人先頭走っている状況。佐藤と一緒に追撃していきたい」と打倒・スタブルティクックに闘志を燃やす。