車いすテニス男子シングルスで2大会ぶりに優勝

　東京パラリンピックは4日、車いすテニス男子シングルス決勝が行われ、国枝慎吾（ユニクロ）がトム・エフべリンク（オランダ）を2-0（6-1、6-2）で下し、2大会ぶり3度目の金メダルを獲得した。大会公式ツイッターは、国枝が思わず感極まった勝利の瞬間を映像で公開。日本のファンからは「保存版だね」「感情こみ上げた涙」などと感動の声が書き込まれている。

　こみ上げる感情を抑えきれなかった。国枝のマッチポイント。声を出しながらラケットを振る。相手の返球がネットにかかり、ゲームセット。会場が歓喜に包まれる中、国枝は右手で目のあたりを覆い、天を見上げた。相手と抱擁し、健闘を称える。自身の優勝がアナウンスされると、肩を震わせて顔をくしゃくしゃにし、目に涙を浮かべていた。

　実際の映像をパラリンピック公式ツイッターが公開。「シンゴ？　と言うよりはシンゴールド！　シンゴ・クニエダが4つ目のパラリンピック金メダルを獲得――そして、彼のリアクションが大好きだ！」と文面で称えた。また東京五輪公式ツイッターも写真4枚で快挙を称えている。

　シングルス3連覇を狙ったリオ大会では準々決勝敗退。2大会ぶりVを果たした国枝に、日本のファンからは「保存版（の映像）だね」「いろんな感情がこみ上げた涙、あなたの努力と精神力の結晶です」「すごい感動した！　さすがレジェンド！」「王の帰還」などと反響が寄せられている。