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競技によって千差万別の「1日の摂取カロリー」 サッカーとラグビーはどれだけ違う?

食が細いよりも“太い”方がいい

 サッカー日本代表を率いるバヒド・ハリルホジッチ監督は就任直後、招集した選手の体脂肪率を徹底的に管理しようとしたことは広く知られる話だ。その話を踏まえれば、一見ラガーマンの食生活は緩いように思われる。しかしそれはラグビーという競技を取り巻く環境にも関係しているようだ。

「ラグビー選手のほとんどは、社会人として仕事をしながら競技をしていることが多いです。そのため一般的な会社員の方と同じく、夜の付き合いなどで飲みに行くこともありますし、基本的には食欲が旺盛で、『飲むのが楽しみでハードなトレーニングをしている』と言い切る選手も少なくありません(笑)」

 アスリートにとってウェイトオーバーは大敵のように考えてしまいがちだが、実は“食が細い”ゆえに体重が思うように増えない選手の方が大変なのだと橋本さん。

「競技種目に違いはあっても、最終的には個々の選手のポジションや目標、嗜好や生活環境に合った“食べ方”を見つけることが栄養サポートの目的です。それが、結果的には選手の健康維持とコンディション管理、ひいては競技力向上につながるのではないかと考えています」

 アスリートの栄養管理では、摂取カロリーや体脂肪率など目に見える数字の裏に、競技や選手によって様々な違い、工夫が隠されている。

【了】

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer

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橋本 玲子

株式会社 Food Connection 代表取締役

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

ラグビーワールドカップ(W杯)2019で栄養コンサルティング業務を担当。2003年ラグビーW杯日本代表、サッカーJ1横浜F・マリノス(1999年~2017年)、ラグビーリーグワン・埼玉パナソニックワイルドナイツ(2005年~現在)ほか、車いす陸上選手らトップアスリートのコンディション管理を「食と栄養面」からサポート。また、ジュニア世代と保護者に向けての食育活動も行う。アメリカ栄養士会スポーツ循環器栄養グループ(SCAN)並びに、スポーツ栄養の国際的組織PINESのメンバー。アメリカ栄養士会インターナショナルメンバー日本代表(IAAND)として、海外の栄養士との交流も多い。近著に『スポ食~世界で戦うアスリートを目ざす子どもたちに~』(ベースボールマガジン社)

URL:http://food-connection.jp/

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