井上尚弥の今後に影響も? ネリ失格がバンタム級戦線に与える余波…担当記者の目
限りなく遠のいた井上尚弥VSネリ、次戦は“フリー”のウーバーリ戦の可能性も
階級最強を決めるワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)を制した井上は、今後の対戦相手として「バンタムで敵がいないくらいにしたい。ウーバーリ、テテ。残っているのはそれくらい」と名指し。ウーバーリは、井上の弟・拓真(大橋)との団体内王座統一戦を制したため、井上は「拓真の敵討ちをしたい」と希望していた。
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世界王座返り咲きを狙っていたネリとロドリゲス。国内外のファンも楽しみにしていた一戦だった。今後、WBCはロドリゲスとウーバーリに対戦指令を出す可能性もあるが、挑戦者決定戦の消滅により、ウーバーリは勝者との対戦義務がなくなった。次戦は“フリー”の状態となり、来春にも井上とウーバーリの統一戦が実現する可能性もある。
ウーバーリ、テテ、リゴンドー、ロドリゲス、または他の猛者。井上が次に戦うのは誰なのか。山中戦で悪事を働いたネリを「懲らしめてほしい」などというファンの声も聞かれるが、ルールを守れないと話にならない。昨年3月の体重超過の問題勃発後、井上はジェイミー・マクドネル(英国)との試合を発表した際、ネリとの将来的な対戦を問われ「スポーツなので、まずはルールを守らないと競技にならない」と語っていた。
この日もツイッターを更新し「ネリどうしようもねぇな、、また計量失格」と切り出すと「こんな奴にゴタゴタ言われたくない。ボクシング界から追放でいい」と記したモンスター。ネリ戦は限りなく遠のいたといえるだろう。
今回のネリの失態は、バンタム級世界戦線に少なからず影響を与えた。タレントが多く、活況を見せる黄金階級。中心に立つ井上の今後には、期待を込めた注目が集まる。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)